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    • 2024年10月22日(火)
    びびなび デュッセルドルフ

    想田和弘監督 映画特集

    想田和弘監督 映画特集
    観察する力

    ◆日時
    2024年11月04日~23日

    ◆場所
    Japanisches Kulturinstitut
    Universitätsstraße 98
    50674 Köln

    ◆料金
    入場無料

    想田監督は1970年、栃木県足利市生まれ。東京大学で宗教学を、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツで映画を学ぶ。「「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法」は自身の「十戒」に基づいている。この手法で11本の長編ドキュメンタリー映画を製作し、世界各地の映画祭で上映され、賞を受賞している。これらの作品は妻の柏木規与子がプロデュースしている。また、9冊の著書があり、そのうち『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』は英語、韓国語、中国語に翻訳されている。映画作家としてピーボディ賞を受賞、さらに、これまでの業績を称えられヘルシンキ人権財団からマレク・ノヴィツキ賞を受賞。彼の作品歴と出版物の概要は、自身のウェブサイトから閲覧可能:https://www.kazuhirosoda.com

    最新作『五香宮の猫』(2024年、ベルリン・フグ映画配給)のドイツ・プレミアを記念して、想田和弘監督が来独し、ケルン、デュッセルドルフ、ベルリンで作品を上映する。ケルン日本文化会館では、想田和弘監督の来独に際して、公職選挙(『選挙』2007年)、精神的な病(『精神』2008年)、派遣労働(『牡蠣工場』2015年)をテーマにした3本のドキュメンタリー映画を上映する。

    「観察映画の十戒」
    (1)被写体や題材に関するリサーチは行わない。
    (2)被写体との撮影内容に関する打ち合わせは、(待ち合わせの時間と場所など以外は)原則行わない。
    (3)台本は書かない。作品のテーマや落とし所も、撮影前やその最中に設定しない。行き当たりばったりでカメラを回し、予定調和を求めない。
    (4)機動性を高め臨機応変に状況に即応するため、カメラは原則僕が回し、録音も自分で行う。
    (5)必要ないかも?と思っても、カメラはなるべく長時間、あらゆる場面で回す。
    (6)撮影は、「広く浅く」ではなく、「狭く深く」を心がける。「多角的な取材をしている」という幻想を演出するだけのアリバイ的な取材は慎む。
    (7)編集作業でも、予めテーマを設定しない。
    (8)ナレーション、説明テロップ、音楽を原則として使わない。それらの装置は、観客による能動的な観察の邪魔をしかねない。また、映像に対する解釈の幅を狭め、一義的で平坦にしてしまう嫌いがある。
    (9)観客が十分に映像や音を観察できるよう、カットは長めに編集し、余白を残す。その場に居合わせたかのような臨場感や、時間の流れを大切にする。
    (10)制作費は基本的に自社で出す。カネを出したら口も出したくなるのが人情だから、ヒモ付きの投資は一切受けない。作品の内容に干渉を受けない助成金を受けるのはアリ。

    参照:想田監督ウェブサイトhttps://www.kazuhirosoda.com/jukkai

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