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ラスベガスHousing Market 情報 (8月）

こんにちは、

ラスベガスはまだ残暑の厳しい日が続いておりますが、一方で、朝夕には秋の気配を感じるようになりました。
早くも9月の中旬を過ぎ、米国大統領選挙も残すところあと2か月となりました。いかがお過ごしでしょうか。

選挙に直接関係しているわけではないと思いますが、連邦準備制度理事会（FRB）は2020年以来初めて利下げを行い、フェデラルファンド金利を50ベーシスポイント引き下げました。
経済状況に応じた判断かと思いますが、今年後半から2025年にかけてさらなる利下げが期待できるかもしれません。

この利下げがすぐに住宅ローン金利に影響するわけではありませんが、長らく待ち望んでいた朗報の一つです。
専門家の予想通り、今秋から金利が下がり始めると仮定すれば、来年以降、住宅の価格が少しでも購入者にとって手頃になることを期待したいところです。

諸々の変化を控える中、ラスベガスの住宅市場は7月から8月にかけて大きな変動は見られませんでしたが、販売件数は7月より増加しています。
8月17日から導入された「Buyer Brokerage Representation Agreement」の影響で、買い手も我々エージェントも様子を見て動きを控えているのではないかと思っていましたが、
LVR（Las Vegas Realtor）は8月において、合計2,711戸の既存住宅、マンション、タウンハウスが販売されたと報告しています。
これは2023年8月と比較すると、住宅の販売は6.4％増加し、一方でマンションとタウンハウスの販売は10.5％減少したという結果でした。

8月の一戸建住宅の平均販売価格（Median Sales Price）は476,875ドル、売り物件数は5,268件でした。コンドミニアムとタウンハウスの平均販売価格は292,000ドルで、
売り物件数は1,640件です。春に勢いのあったコンドミニアムとタウンハウスの動きは少し落ち着いてきた印象です。
詳細なマーケット動向については、添付の資料をご確認ください。


次に、今回はラスベガスにおける経済的な動向として、先月および前年同月と比較して上昇した項目をご紹介いたします。

まず、電力消費量です。クラークカウンティ全域において、一戸建て住宅や集合住宅の電力消費量が増加しています。
昨年、NVエナジーから電力料金の値下げについての発表がありましたが、値下げがあったとしても消費量が増加しているため、支払額は減少していない状況です。
次に、自動車免許の返納数は7月からは減少しましたが、前年同月比では2.7％増加しています。
これはラスベガスから他州への移住者の増加、高齢者の免許返納、不法移民の摘発が増えた影響なのでしょうか。
さらに、ハリーリード国際空港の乗客数も増加しています。
カジノの総収益も、ラスベガスローカルのカジノは7月比で15.1％、前年同月比で13.1％増加しています。
これは新しくオープンしたDurango Casino & Resortの影響かもしれません。
同様に、ダウンタウンのカジノも7月比で8.5％、前年同月比で9.9％の増加を記録しています。一方で、ストリップおよびノースラスベガスのカジノの収益は減少しています。
最後に、ホテルの週末稼働率は7月比で1.9％、前年同月比で0.6％増加しました。

これらの結果を見ても、インフレが進行していると言われながらも、旅行者の増加やローカルカジノの増収はラスベガスにとって歓迎すべきことだと思います。

ところで、8月のお盆休みから日本に帰国しておりましたが、気温や湿度の高さ、そして台風の多さに驚きました。
私の記憶では、台風は9月以降に多かったと思いますし、8月に都内で滝のような雨が降ることはありませんでした。
また、地方のホテルのレストランでロボットが料理を運んできたことには、少し悲しい気持ちになりました。
この30年間、日本ではサラリーマンの給与がほとんど上がっていないという報道を聞きましたが、それが本当なら、ロボットを導入するよりも、
まだ働きたいと思っている方々に優先して雇用を提供すべきではないかと複雑な思いを抱きました。
さらに驚いたのは、日本では60歳以上になると住宅の賃貸がほぼ不可能だという話です。これは気候変動以上に驚きました。
高齢者が多いことで世界的にも知られている日本であるならば、住居や仕事を提供し、自国民が健全で幸せな老後を送れるよう願いながら、米国に戻ってきました。

このニュースレターが皆様のお役に立てれば幸いです。
まだ暑い夏が続きますが、引き続きご自愛ください。