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• booです
• 2005/12/05 (Mon) 20:01
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#12 僕はメキの友達はかなり多く、その辺の彼らの状況はある程度知ってますが、まず圧倒的に英語を話さない人が多いからだと思います。（アメリカ生まれじゃないラティーノね）さらに完全に不法滞在なので、基本的には労働者階級のような仕事しかできないと思います。ただ大事な事は本人が楽しんでいればいいんじゃないかと思います。僕の友達はほぼそういうガーデナーや肉体労働してる人多いですが、みんな楽しんでやっています。だから価値観の違いで彼らはそんなこと深く考えてません。だからそれはそれでいいんじゃないかと思います。

• かなぶんこ
• 2005/12/05 (Mon) 20:01
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トピ主さん。

長くいるとアメリカのいいところも悪いところも嫌でも見えてくる。それと同時に日本の価値観ではかれない常識がたくさんあることも分かってくる。色々疑問に思うことは好奇心があっていいと思うけどね。

まずらティーノに労働者階級が多いのはなぜか？これに答える前にアメリカは貧富の差が日本より激しく、不法労働や貧困層の労働者によってある程度社会が成り立っている事実を受け入れないといけない。例えば昔こんな経験がある。以前自分がまだ無知な高校留学時代にトイレにラティーノの清掃員のおばちゃんがいた。善意のつもりで自分もまわりの落ちていた紙を拾いはじめたら「私の仕事の邪魔をするな。そうやって私たち清掃員の仕事をなくそうとしてるのか？」と怒鳴られた。それ以来同じような経験は無いけど、その時以来、日本では考えたことも無い「労働者階級」というのが実際に社会の中で必要とされて存在していることを高校生ながら実感した。

日本はアメリカに比べれば国全体の貧富の差も少なく、「全国中流階級」と形容されることもある。小中高の学校教育で「掃除の時間」が当たり前にあるけどそれをこっちの高校生に説明したら「トイレ掃除なんて労働階級のすること」と返事が来た。日本にだって貧富の差はあるけど、みんな日本人だから「人種」で階級をくくられることが無い。田舎と都会。地主と小作人。部落など日本にも差別は今でも残っているけどそれほど顕著に見えてこない。

次に、中南米の国の多くが発展途上国だということ。宗教や文化や価値観が先進国のアメリカや日本、または比較的お金持ちのアジアやヨーロッパからの留学生と価値観が違ってもおかしくない。自分の周りの労働者階級のラティーノの多くが、最近（過去３０年ぐらい？）の間に移民してきた家族が多い。出身国の価値観が根強く残っている。多かれ少なかれ「家族第一」、「産めよ増やせよ」、「義務教育がすんだら働いて家族を養え」という家に育った人が周りには多い。決して悪い価値観ではないけれど、結果的に大学進学をあきらめたり、１０代で結婚・妊娠・出産をしたりしてしまい、アメリカ社会の中ではどうしてもなかなか労働者階級から抜け出せない。

友達で、両親が移民だけど本人はアメリカ生まれと言う人がいる。高校卒業と同時に働くことを進められ、「大学進学は金と時間の無駄」と親に言われたそう。でも彼は頭が良くて実際社会に出て教育が無いために実力はあっても給料や待遇で大卒に比べ差別されたため、働きながら大学に通い学位をとった。当然給料も増えたし責任のある仕事も任されるようになった。それでも彼の両親は「若いうちから金を稼ぐ＝偉い」という価値観を変えてないらしい。

逆に何世代にもわたってアメリカに住み続け、祖祖父母が１００年前ぐらいに移民してきて、その子供達はアメリカの教育を受けアメリカの価値観を持って、人によってはスペイン語も片言ぐらいしか話せないというラティーノもいる。そういう人達は比較的教育もあり（４年生大学卒またはそれ以上）子供の教育にも熱心で、会社でもそれなりの地位があったり、専門の技術屋だったり教師だったり。

当たり前だけどラティーノを全部まとめて「労働階級」とは言えない。でもラティーノの多くが労働階級に見えるのは、より良い生活を求めて今でも毎日たくさんのラティーノが国境を越えて来ている。英語も話せない学位も無いラティーノを低賃金労働者として雇う会社や企業がある。頭数が多ければ多いほど日々の収入が増えるから産めよ増やせよで子供が５人以上いたりする。（友達は１０人兄弟！！）子供全員を大学に送る金は無いから、みんな高卒で就職。自力で大学にいかない限り高卒で見つかる仕事の多くが肉体労働なので労働者階級のままになってしまう。そんなラティーノをはじめとした労働階級の需要と供給があるのがアメリカ社会。

アジア人（日本人、韓国人、中国人、フィリピン人など）はラティーノに比べて比較的「勤勉」。労働階級のアジア人だっていっぱいいるけど、「成功欲」が強い気がする。たとえ両親がチャイニーズレストランで働いていても、「子供は大学に行かせたい」「子供には自分達よりいい生活をさせたい」と思う人が多いと思う。中国語や韓国語や日本語はスペイン語に比べ少数だし、ビジネスではアジアの文化だけでは通用しないことを知っているから親は子供に自国の文化に誇りは持ちつつも「アメリカの教育、アメリカで成功するための教育」を受けさせようとする。私立の家庭教師（ラーニング）センターで教師をしている友達は生徒のほとんどがアジア人だという。学校での成績も良いのにセンターに来てさらに難しいレベルに挑戦している。生徒の割合で白人や黒人は少数で、ラティーノなんて年に一人か二人来るけど続かないんだそう。

以前自分の大学院の進学でマイノリティーのための奨学金について、いろんな教授にアドバイス受けたけど、「アジア人はマイノリティーだけど、教育レベルも高くて、大学院や博士号進学率も他のマイノリティーより高いし、貧困層も少ないから奨学金は無理かもね。そういう奨学金はラティーノや黒人などアジア人以外のマイノリティーのためのことが多いよ」と言われた。アジア人はマイノリティーの中でも成功している方だという。

労働者階級じゃ無いラティーノもいっぱい知ってるけど、彼らのほとんどは出身国の価値観よりアメリカの価値観に染まっている。逆に今でも出身国の文化や価値観にどっぷり使ってる人達の多くはなかなか労働階級を抜け出せていない。はじめにも書いたけど労働者階級だからって悪いことではない。アメリカ社会はそういう人達無しには成り立たないんだから。

あくまで上記は自分の経験談。例外も多々あることは承知の上です。長くてごめんね。

• ぶんぶん丸
• 2005/12/06 (Tue) 00:15
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>19
僕の周りのメキシコ人はなぜか理数系プログラマーばかりでみんなとても頭がいいです。

逆に唯一の日本代表である僕はしょっちゅうボケを連発して、わが社内でのこれまでの日本人に対するイメージを大きく覆しています。。。。

やはり生まれ育った環境が原因ですかね。

• 柴
• 2005/12/06 (Tue) 04:17
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＞１９
そういうラティーノも多いですよ。　そういう日本人も多い。　比率は同じ、くらい。

メキシコ人に限って言いますとね。　国境近くの出身者はズルい。　サカテカ州の農村地帯出身者は夜も昼も無く働く、とか特色があります。　雑談で出身地を聞いとくとナットクします。

サッカーやパーティーに一緒に参加するようになると完全に打ち解けます。　キンセ・アーニョ（娘の１５歳のお誕生会）なんか必ず呼ばれます。（ゴミ片付け人が欲しいからかも）　　山盛りのカルビを持って行きます。（それが目当てでしょうがっ）　　そこで仕事が欲しい人に友人の工務店が人手不足のときに紹介します。

彼らはＳＳＮが無いので運転免許が取れません。　今はオレゴン州まで行って取っています。　飛行機はセキュリティーチェックが厳しくてイミグレが待機してますので車で往復です。　それだけ投資しているわけですから必死に働くのでしょう。　　生まれ育った環境だけ、ではないようです。

　

• バイヤー
• 2005/12/06 (Tue) 09:46
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私も周りのメキシカンは皆、首都出身できちんと教養のある英語を話しますよ。皆それなりの学校を卒業してます。メキシコで。