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非常に多くの毒親が、自分自身の意見を尊重してもらえなかった経験を何度も強く感じて育てられています。その結果、自身の子どもにも同じようなことをしてしまいがちです。何かを決める時、何かを選ぶ時、家のルール、どこかに行く時などなど、生活していて気にも留めない、さして重要に思えないようなことですらも、大事なことです。それら全てにおいて、子どもの意思や意見を尊重せずに親が決めたことだけをやらせていると、子どもは「自分の存在を尊重してくれていない」という風に考えてしまい、それはアダルトチルドレンへの道につながってしまうのです。

多くの毒親は、物事をシンプルに考えようとします。その方が、心が楽だからです。逆に、グレイなこと、曖昧なことというのは、はっきりしないがために、不安・心配な気持ちを発生させてしまいやすいです。しかし、当然のことながら、世の中は白黒で判断できることばかりではないどころか、曖昧なことであふれかえっています。にもかかわらず、毒親の言動が白か黒かを子どもに求めてすぎてしまうのであれば、子どもが学校や社会で苦しんでしまうのも当然です。なぜなら、家庭でのルールとはそのまま家庭外でも同じルールが適用されなければいけないと思うように人間はできているからです。

子どものことを心配するのは当然のことです。将来しっかりと自立できるように子育てをするのもまた、親として当たり前の責任です。しかし、特に心配し過ぎる親に見受けられるのが、心配・不安な気持ちを自分でコントロールすることができず、子どもの言動に振り回されてしまいがちです。心配するのは当然です。しかし、心配し過ぎてそれが行動に移り、結果として支障をきたしてしまうのは問題です。

例えば、子どもに習い事をさせ過ぎること。子どもの仕事は遊ぶことです。習い事という責任が発生することを毎日のようにやらせるのは決して子どもの心に健康的とは言えません。その結果遊ぶ時間が全く無くなればなおさらです。この際によく親御さんからお聞きするのが、「子どもがやりたいといったから」しかし、脳が未発達である以上、子どもは大人のように論理的に考えられないのです。その判断に委ねてしまうのは決して得策とは言えません。そして、多くの場合、親御さん自身が安心したいがための行動なのです。