コラム

【ココロの健康のために】CA州公認心理カウンセラーが伝える正しい心理学

2022年 1月 17日更新

第17回 : アダルトチルドレン~実はあなたもアダルトチルドレン?

こんにちは。カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

ネット上でも、実際に相談いただく方からも「生きづらい」という言葉をよく聞きます。日本では生きづらい方を総称してアダルトチルドレンと呼ぶ傾向があります。今回は、そのアダルトチルドレンについてお話致します。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは育てられた過程で、親に十分な愛情を与えてもらえなかったり、トラウマになるような経験をさせられたりするなど、心の健康の害になるようなことをされ、大人になってもその影響が残っている方です。

注: 人によっては親ではなく祖父母などに育てられた方もいらっしゃると思いますが、ここでは育ての親をすべて親と表記することに致します。

実は、この言葉はアメリカでは一つの言葉としては使われておらず、日本独特のものです。ですが、ここでは便宜上アダルトチルドレンという言葉を使うことにします。

アダルトチルドレンの特徴

さまざまな特徴がありますが、以下に代表的なものをまとめてみました。

  • 自分・他人を信じることが難しい。
  • 常に不安・心配な状態である。
  • 罪悪感を感じやすい。
  • 感情をコントロールするのが難しい。
  • 自分の価値を見出すのが難しい。
  • 自分に優しくなるのが難しい。
  • 人の世話を焼き過ぎる。
  • 完璧主義である。
  • 白か黒かで判断しがち。
  • 最悪な事態を考え過ぎる。
アダルトチルドレン≒心の病

アダルトチルドレンの方が「生きづらい」理由は多々ありますが、非常に多くの場合その「生きづらさ」は、実は心の病が原因です。実際、私からカウンセリングを受けるきっかけが「生きづらさ」や「アダルトチルドレン」だったとしても、蓋を開けてみれば心の病だったというケースは頻繁にあります。

前途した通り、日本ではアダルトチルドレンという言葉が使われます。これは日本のメンタルヘルスの知識・理解・システムが遅れていることと問題をありのままに表現しないという日本の文化が原因で、このような言葉が使われ始めてしまったと推察します。しかし、アメリカでは「アダルトチルドレン」という言葉で状態を表現するのではなく、症状によってしっかりと心の病であることを伝えます。

多くのアダルトチルドレンの方は、うつ病、不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、CPTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)など数多くの心の病が見受けられます。

次回のコラムもまたアダルトチルドレンのお話をさせて頂きます。

アダルトチルドレンに関しては、詳しくは私のインスタグラムにも書いてありますのでぜひ参考にしてみてください。

もし「生きづらさ」でお困りであれば、アダルトチルドレン専門心理カウンセラーの私に御連絡いただければお力になれるかもしれません。

正しい知識を得て頂ければ幸いです。

荒川龍也 LMFT (#82425)
カリフォルニア州公認心理カウンセラー

2022年 1月 17日更新

アダルトチルドレンの方のためのオンラインコースのご案内

アダルトチルドレンからの脱却には正しい知識を得て、心理カウンセリングを受ける事が一番の近道です。しかし、費用などのさまざまな理由で心理カウンセリングを受けられない方が大変多いことに気付きました。そして、残念ながらそういう方はインターネットで対処法などを探すのですが、日本の精神医療の大幅な遅れが原因で正しい情報ではなく間違った情報を得てしまい、それがさらにアダルトチルドレンの状態を悪化していることにも気付きました。

このような方のために、心理カウンセラーとして自分に何ができるかを考えオンラインコースを作成いたしました。こちらが詳細になります。

オンラインコースでは、心理学先進国である米国の大学院を卒業した心理カウンセラーから、正しい心理学の情報によるアダルトチルドレンからの脱却法を学んで頂くことで、生きづらさの緩和が期待できます。ご興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

ご質問等があれば、メール(tatsuya.arakawa.lmft@gmail.com)、
もしくは下記フォームよりお気軽にご連絡ください。30分間の無料コンサルテーションも提供しています。

荒川龍也 LMFT (#82425)
カリフォルニア州公認心理カウンセラー

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Columnist's Profile

カリフォルニア州公認心理カウンセラー (Licensed Marriage and Family Therapist)
荒川龍也Tatsuya Arakawa Therapy

富山生まれ、名古屋育ち。小学校高学年頃からいじめなどが原因で心の病を患う。中学時には教師からの体罰に苦しみ、いじめが原因で不登校に。16歳で高校中退。2年間のカウンセリングを受けた後、夜間高校に入学。老人ホームでのボランティアで人の話を聞くことで聞く事の喜びを学ぶ。すぐに学校を辞めてしまう生徒が多い夜間高校で、話を聞くことにより下級生の高校中退を何度も防ぐことができ、話を聞くことの力を知る。この頃アメリカに短期留学し、魅了される。愛知県の大学院教授にアメリカは日本より100年心理学が進んでいるといわれ、心理カウンセラーを目指して渡米。カリフォルニア州立フラトン校大学院カウンセリング専攻卒業。大学院卒業後、3000時間のインターン時間を終え、国家試験を二つ合格し、現在のカリフォルニア州公認心理カウンセラーの資格を取得。子どもとその家族、重度の精神障害者とその家族、薬物中毒のクライアント等、多岐にわたり経験を積む。現在はトーランスで開業し、カウンセリングを提供。専門は、子どもとその家族、不安とうつ病。

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