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Joseph L Pittera Law Office of Joseph L. Pittera yumi.jpitteralaw@gmail.com

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Vol.38 : update
離婚の「引き金」を知る 「①夫婦の考え方・生き方の違い」

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離婚の基礎知識 ~これは絶対に知っていないと損をする!
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協議離婚、争議離婚、欠席判決について
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「養育費や親権について」離婚相手との話し合いが平行線の場合は、裁判所が決定!?
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離婚前に、相手や自分が刑事事件を起こしてしまったら①
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離婚前に、相手や自分が刑事事件を起こしてしまったら②
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離婚前に、相手や自分が刑事事件を起こしてしまったら③
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離婚前に、相手や自分が起こした「破産」について②
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離婚前に、相手や自分が起こした「破産」について③
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離婚前に、相手や自分が起こした「破産」について⑤
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Q&A「離婚調停中にDVで逮捕された!ケースはどうなるの?」
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Q&A「離婚調停中に淫行で逮捕された!どうすればいい?
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Q&A「離婚合意書」の内容を変更することはできるの?
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Q&A 「DVで結婚生活が破綻。離婚を申請したらどうなるの?」
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DVによる離婚訴訟。サラのケース2
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DVによる離婚訴訟。サラのケース3
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DVによる離婚訴訟。サラのケース4
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DVによる離婚訴訟。サラのケース 最終回
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離婚と接見禁止命令について ~その1~
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離婚と接見禁止命令について ~その2~
Vol.23 : 
離婚と接見禁止命令について ~その3~
Vol.24 : 
離婚合意書とは?
Vol.25 : 
離婚合意書に付けるフォームについて ①
Vol.26 : 
離婚合意書に付けるフォームについて ②
Vol.27 : 
離婚裁判で知っておきたいこと「ミディエーション(調停)」とは
Vol.28 : 
離婚裁判で知っておきたいこと ミディエーターでは難しい?「利益相反」問題解決
Vol.29 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「利益相反」問題勃発。迅速な行動と決断を!
Vol.30 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 自分や家族の利益を守り、希望ある未来へ
Vol.31 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「離婚申請 ~ケース① 配偶者が薬物問題を抱えている~」
Vol.32 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「離婚申請 ~ケース② 配偶者からの暴力~」
Vol.33 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「離婚理由を問わないアメリカの制度 ~ノーフォルト・ディボース~」
Vol.34 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「チルドレン・ファースト・ポリシーとは」
Vol.35 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「子どもの健やかな成長を守るために」
Vol.36 : 
離婚裁判で知っておきたいこと 「離婚手続きを始める“正しいタイミング”とは」
Vol.37 : 
離婚の「引き金」を知る 国際結婚で起こりやすい問題とは?
Vol.38 : 
離婚の「引き金」を知る 「①夫婦の考え方・生き方の違い」

ジョセフピテラ弁護士の『家族や離婚にかかわるトラブル』かけこみ寺

家族や離婚にかかわるトラブルで悩むすべての方の力に。1994年以来の長年の経験と実績をもつジョセフピテラ弁護士監修で離婚や家族のトラブル、及びそれらにかかわる刑事事件を絡めながら問題解決に役立つ情報をお届します。さまざまな情報が飛び交うこの時代で正しい情報・知識を発信し迅速な問題解決につながるようお手伝い致します。

Updated on 2025/ 8/ 22

Vol.35 : 離婚裁判で知っておきたいこと 「子どもの健やかな成長を守るために」

チルドレン・ファーストで決断した離婚

今回は、第34回「チルドレン・ファースト・ポリシーとは」のコラムに続き、「子ども」と「相手側の精神的な状況」を踏まえ、離婚を決断したBさんのケースをご紹介します(プライバシー保護のため、一部内容を変更しています)。

Bさんのケース:夫の治療拒否で家族崩壊

Bさんは、長年にわたりご主人の精神疾患に向き合い、サポートを続けてきました。しかし、配偶者は薬物治療を拒み、その理由も「家族や周囲のせいだ」とするなど、話し合いができない状況が続いていました。その間、家庭では毎日のように言い争いが起き、お子さんは不登校になり、部屋に引きこもりがちに。ゲームばかりで生活のリズムが崩れ、Bさんも仕事に行けない状態に陥ってしまいました。この状況の中、Bさんはついに「もう限界」と感じ、当事務所に相談されたのです。

重要なのは、結婚生活が明らかに破綻していると感じているのなら、「放置しない」ということです。特に、Bさんのような深刻なケースでは、心理的に「自分にはもう何もできない」と思い込んでしまい、自分を精神的な牢獄に閉じ込めてしまう人も少なくありません。中には、配偶者から「お前には何もできない」と言われ続けるなどして、自信を失ってしまっているケースもあります。これは弁護士への相談すら妨害されている、非常に危険な状況です。

しかし、自分自身を信じて一歩踏み出せば、状況は変わっていきます。「子どものためにもこの状況を変えたい」という強い気持ちが原動力になることもあります。まずは小さな行動、例えば「弁護士に電話してみる」ことからでも構いません。

Bさんのケースでは、ご主人がかたくなに治療を拒否し、最終的には独自の食事療法を家族に強要するようになりました。パート勤務の合間に毎日4種類の肉や野菜を調理しなければならず、Bさんの負担は限界を超えていました。最終的に、お子さんは不登校からホームスクーリングを余儀なくされるなど、家族全体に深刻な影響が出たため、離婚に踏み切ることとなりました。

離婚にはさまざまな背景がありますが、「専門家に相談すること」が最も大切です。インターネット情報や周囲の噂だけに頼らず、正確な判断と行動のためには、法的な知見をもつ弁護士に相談することが、子どもの未来を守る第一歩です。

次回は、「離婚手続きを始める“正しいタイミング”」についてご説明します。

※ケースは個々によって異なるため、必ず専門弁護士にご相談ください。

Updated on 2025/ 8/ 22

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Columnist's Profile

弁護士Joseph L Pittera(Law Office of Joseph L. Pittera)

1994年より法律全般に携わり、特に親権・養育費・DV問題、離婚に伴う財産分与など家族や離婚にかかわる家族法に関して豊富で幅広い経験を持つ。それだけでなく、刑法、破産法、会社法などの様々なケースを取り扱ってきた。他の弁護士事務所ではあきらめられてしまったような複雑なケースも最後まで根気よく対応している。

24時間日本語無料法律相談も行っているのでいつでも日本語で相談できる。

※本コラムはJoseph L. Pittera弁護士による法律アドバイスを日本人パラリーガルが翻訳・編集したものです。

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