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Hiro Sugawara D.C. Hiro Sugawara, D.C.

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カイロプラクティックはとても面白い、皆さんへお伝えしたいその不思議と魅力

Actualizada en 2016/11/ 30

53 vez : ”放浪”しながら、カラダとココロを休める脳神経第10番 迷走神経(Vagus Nerve)

(Fig.1) 迷走神経の上半分のコントロール
画像出典:Cranial Nerve Illustrated ”Vagus X”
Figure X–1 Overview of the left vagus nerve

迷走神経は、脳幹の一番下の部分メデゥラ(Medulla Oblongata)舌咽神経の下から脳幹を抜けて頚動脈の近くを通り、咽頭部を下って心臓や胃腸、さらには大腸にまで達してコントロールしています。

迷走神経(Vagus Nerve)は12対の脳神経の中で、最も広範囲に枝を広げ、いろいろな運動機能や知覚機能、自律神経をコントロールしています。さらに、この神経は脳神経中最も長い神経でもあります。

迷走(Vagus)とは“放浪する”と言う意味で、体のあちこちを支配しコントロールしていることからこの名前が付いたようです。

迷走神経の働き

体の疲労や食べ物への過敏症、イライラ、消化器官の問題には迷走神経が深く関係していると言われます。迷走神経は自律神経の中の副交感神経システムの一部として、消化を円滑に行うようにリラックスして、体や精神を休めるという機能があり、大事な役割を果たしています。

迷走神経の運動機能のコントロールは、咽頭部にあるいろいろな平滑筋、一部の舌を動かす筋肉、声帯、腹部や食道と広範囲に及んでいます。それ故、迷走神経に障害が起きると声帯の筋肉がうまく機能しなくなり、声が枯れてしまいうまく話せなくなります。さらに、咽頭部の筋肉が機能障害を起こし、物を飲み込む時にうまくできなくなってしまいます。

副交感神経部分の迷走神経は、いろいろな分泌腺をコントロールしています。副交感神経の刺激が強まることで、胃液の分泌が活発化したり胃が活発に動くようになり消化を促します。また心拍数が低下したり、消化器官への血行がよくなります。

迷走神経の知覚機能は、外耳、耳の後ろ側の皮膚、喉、鼓膜の一部から、痛み、触感、温度感覚を伝えます。また咽頭部、心臓、消化器官からの一般感覚を脳に伝達します。

迷走神経の特徴的な役割

(Fig.2) 喉部分で左右に分かれた迷走神経が、心臓の鼓動スピードをコントロールする右側と鼓動リズムをコントロールする左側に分かれているところです。
画像出典:Cranial Nerve Illustrated ”Vagus X”
Figure X–7 Visceral sensory component of the vagus nerve

1.) ケガや病気の後の炎症はある程度は起こるものですが、あまり長く続くことは問題です。迷走神経はホルモンを出して炎症を抑えるということをして炎症が長引かないように働いてくれます。

2.) ホルモンを出して、記憶を固めて物事を覚えやすくしてくれます。

3.) ホルモンを分泌して、呼吸がスムーズにできるように手助けしてくれます。

4.) 心臓の鼓動の早さやタイミングをコントロールして、心拍が早くなりすぎないように調整(1分間60から90の間が正常)したり、心拍が規則正しく打つように、また乱れないように調整してくれます。迷走神経のコントロールがなければ、心臓は1分間に100鼓動してしまいます。

5.) 交感神経の働きが強くなっている時は、体が興奮状態になってしまいリラックスできないので、迷走神経の副交感神経からホルモンを分泌して交感神経を抑え、リラックスできる状態を作ります。

6.) 最も長い脳神経という特長を活かして脳と胃腸コミュニケーションを取り、常に胃腸が良い状態になるようにします。つまり消化できるように胃液の分泌を整え、消化された食物を適当なタイミングで胃から腸に送り出しあまり長く滞らないようにしてくれます。

7.) 迷走神経を過剰に刺激すると、急激に心拍数や血圧が下がってしまい気絶をしてしまうこともあります

迷走神経の障害

(Fig.3) 迷走神経の下半分と消化器官へのコントロール
画像出典:Cranial Nerve Illustrated ”Vagus X”
Figure X–4 Route of the right and left recurrent laryngeal nerves (nerve is shown in black for clarity)

迷走神経の障害には大きく分けて2つあります。1つ目は低下症(Underactive Vagas Nerve)、2つ目は過剰に活性化された迷走神経(Overactive Vagus Nerve)です。

低下症は、迷走神経がうまく働くなってしまい、機能が低下してしまいます。一方、過剰活性化は、何らかの原因で迷走神経が働きすぎてしまい障害を起こしてしまうことです。

低下症は胃腸の機能停止を起こすこともあります。この障害は、吐き気、胸やけ、胃痛、胃の痙攣、さらに胃液の分泌が低下するので、うまく消化活動ができなくなり、著しい体重の低下なども起こります。神経の過剰活性化は心拍数を異常に上げたり、頻繁に気絶してしまう可能性もあります。

迷走神経は、生きるために必要不可欠な呼吸や発汗、話す時の声帯の動きの調整、心拍のモニター、咽頭を呼吸時や食事時にうまく開閉できるように、そして食べ物が飲み込めるように調整しています

(Fig.4) 全体像です。
画像出典:Cranial Nerve Illustrated ”Vagus X”
Figure X–10 Parasympathetic motor component of the vagus nerve

カイロプラクティック治療の効果

迷走神経が正常に働いていると、消化器官はちゃんと消化活動をして栄養素を吸収し、必要に応じて体がリラックスするための環境を作れるということです。カイロプラクティック治療でこの大事な機能を健康に保つことができます。他の脳神経、大脳、小脳からの刺激により神経を活性化させて機能を上げていくことができるからです。

Actualizada en 2016/11/ 30

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional NeurologistHiro Sugawara D.C.(Hiro Sugawara, D.C.)

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087
TEL:
408-738-0707

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