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アメリカは6月頃から長い休みに入ります。ほとんどの幼稚園がサマースクールを開催していますが、自治体や民間の会社によるスポーツ、アート、音楽など、多彩なキャンプもたくさんあり、アメリカならではの夏休みを過ごすことが可能です。中には日本に一時帰国する方も多いと思います。

しかし、幼稚園児や小学校低学年の子どもたちが長い休みをどう過ごすのがよいか、と聞かれたら、実は「いつもと同じ生活を送ること」がベストなのです。特に幼児期の子どもたちにとって、生活のサイクルがいつもと同じというのは、一番大切です。なぜなら、子どもたちは、環境や秩序などがいつもと同じであればあるほど、精神的充実感を味わえます。つまり、普段幼稚園に行っている時のように、同じ時間に起きて同じことをする、日々をなるべく同じルーティーンで過ごせると、子どもたちの成長の過程がスムーズに進むのです。

この年齢に合った成長を促すには、日々の生活の中で子どもが自発的に熱中し、集中できることを見つけることが鍵になります。当園では「お仕事の時間」というプログラムを設けているのですが、これは子どもたちが自分でやりたいことを決めて集中する時間です。幼児期にこのような体験をすると、集中しなければならない時にできるようになるだけでなく、そこから次のステップに進むことができます。そしてそれは将来何かを成し遂げる力になるのです。

テーマパークのように子どもが夢中になる場所やイベントなどはたくさんありますが、誰かに与えられたものです。もちろん楽しい時間を過ごすことができるでしょう。しかし、子どもが自発的な行動から何かを見つけ、想像力を持って進むこととは違う熱中度なのです。

子どもは自分から動くことで成長します。おしきせではなく、子どもが意欲的に物事に取り組むことに価値があります。長い休みの間は、短期的で刺激的なイベントではなく、普段の生活の中で熱中するものを見つけられるような環境を作ってあげてください。ただし、普段家に閉じこもってゲームばかりしているようなら、休みを利用して山や川、海などに行くのはお勧めです。自然の中で五感をフルに使い、想像力を働かせて動けるような場所であることがポイントです。