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大腿神経の始まりは、脊髄から出ている腰椎神経の2番、3番、4番です。3つの腰椎神経が一緒になり、脚に向けてお腹を通り大腰筋（Psoas Muscle）を突き抜けて、骨盤を通り腿の前側に抜け、腿の筋肉と腿前面内側、脛、足の内側の皮膚感覚を支配しています。運動機能は腿にある3つの股関節の屈筋をコントロールしています。これらの筋肉は、腿を持ち上げることはもちろん、腿を内側や外側にひねる機能もあり、さらに股関節を安定させる役割も持っています。　また腿の前面にある大きな筋肉大腿四頭筋（Quadriceps Femoris）もコントロールしていますので、膝を伸ばす機能もこの神経により支配されています。

感覚機能は、腿の前面内側と脛、足の内側の皮膚感覚をコントロールしています。それでは大腿神経がダメージを受けた場合はどうなるのでしょう。大腿神経は下肢の中で最も大きな神経です。つまり脚や股関節を動かすという大切な役割を果たしていますので、これが損傷を受けた時は、歩行に大きな支障が出ることになり、さらに腿、脚、脛の感覚が影響を受けるため、とても困ったことになります。

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  Fig.1 青色の部分が大腿神経の感覚機能を支配しているエリアです。
  画像出典：Femoralnerve.com
  Femoral and Obturator Nerves - Sensory Distribution

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  Fig.2 腰椎神経から始まり、このように大腿神経は下肢に向かって降りていきます。
  画像出典：EMG Review Femoral nerve
  Femoral and Obturator Nerves - Sensory Distribution

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  Fig.3 大腿神経の脚部分の経路です。
  画像出典：Geisel School of Medicine - Femoral Nerve

• 直接叩かれる、ぶつけるなどで損傷する。
• 腫瘍などで神経が圧迫される
• 長期間圧迫を受けて損傷する。
• 骨盤の骨折。
• 骨盤部分への放射線照射による。
• 腹部にて起こった出血。
• 糖尿病。
• ベルトがきつすぎる。

• 脚がうまく動かせない。
• 脚、膝の脱力感がある。
• 神経が損傷した脚に体重をかけられない。
• 脚への痺れがある。
• 脚にちくちくした感じがある。
• 股部分に鈍痛がある。
• 下肢部分の筋肉の弱体化。
• 膝が伸ばせない。
• 脚、膝がガクンという感じで脱力してしまう。
• 階段の昇り降りが脚の脱力感によりできない。
• 痛みと感覚障害が同時に出る。
• 痛みが出やすい場所は、お尻、腿と膝の内側、時には脛の内側。
• 重症になると膝の反射（Knee JerkReflex）が減少またはなくなる。
• 膝が伸ばせない。
• 腿を上へ持ち上げられない。
• 大腰筋、大腿四頭筋が弱くなっているので歩行中に足を引きずってしまう。

原因によってはカイロプラクティク治療が効果を発揮します。手術などの必要がない場合は、保守的な治療のカイロプラクティクをお勧めします。