コラム

カイロプラクティックは面白い!

2024年 4月 12日更新

第139回 : げっぷやおなら。痛みがある場合は要注意!

今回のコラムでは、ガスとガス痛(Gas & Gas Pain)についてご説明します。消化器官内に空気やガスがあるのは、消化をする工程では普通のことです。本来ならば、これらのガスはげっぷやおならとして体外に排出することができるのですが、何らかの理由でガスが大量に発生したりうまく排出できなかったりすると、痛みが起こる場合があります。

症状
  • げっぷが出る。
  • おならが多くなる。
  • 腹部に痛みや張りを感じる、しこりのような感覚がある。
  • 腹部の膨張感覚がある。
  • 実際に腹部のサイズが増える。
  • 腰や胸部にも痛みや不快感を感じることがある。
ガス痛に加え、以下のような症状があるときは要注意です!
  • 発熱
  • 吐き気、嘔吐
  • 説明のつかない体重減少
  • 慢性的なまたは急性の下痢
  • 肛門からの出血
原因
  • 人間は飲食時に空気も一緒に飲んでしまいます。その量には個人差があり大量に飲んでしまう人はガス痛になりやすいです。
  • 大腸のバクテリアが、繊維質や炭水化物の多い食べ物を摂取したときに発酵して、多くのガスを発生させます。
ガスを発生させやすい食べ物
  • 豆類、穀類
  • 果物、野菜
  • タマネギ、リンゴ
  • カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ
  • 炭酸飲料
  • 人工甘味料
  • 食物繊維を補う飲み物

また、食べ物や飲み物を急いで摂取することも原因となります。

他の病気がガス痛を誘発している場合もあります。以下はそのリストです。
  • 慢性的な腸の病気
  • 小腸内バクテリアの増加
  • ある種の食べ物に対しての不耐性
  • 便秘
  • IBS(Irritable Bowel Syndrome)
  • シリアック病(Celiac Disease)
  • 乳糖不耐症(Lactose Intolerance)
対策
  • 繊維質の多い食べ物の摂取を少し控える。
  • 炭酸飲料の摂取を減らす。
  • 乳製品の消費を減らす。
  • 食べ方や飲み方を工夫する。
    • ストローを使用すると余計に空気を飲んでしまうため使用しない。
    • 多めの食事をするよりも少し少なめの食事を多数回取る。
  • 空気を飲み込んでしまう原因を知る。
    • チューインガムをかんだり、硬いあめなどをなめたときはたくさん空気を飲みこんでしまう。
    • 食事をしながら話すと、多く空気を飲みこんでしまう。
    • 食事を急いで済ませようとすると、空気を飲みやすくなる。

ガス痛みは、時により大きな痛みや不快感を伴いますので、軽度の時にしっかりとした対策を行っておくことをお勧めします。

2024年 4月 12日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

“Hiro Sugawara, D.C.”について詳しくはこちら。

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