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カイロプラクティックは面白い!

Updated on 2021/ 1/ 19

Vol.100 : 高齢者の認識機能維持にも有効な「鉄分」

鉄分(Iron)は、酸素を体に供給したり中枢神経の発達を助けたりなど、大事な役割を果たしています。

鉄分の役割
酸素を体中に供給する

体内の3分の2の鉄分(約70%)が、赤血球中のヘモグロビン(Hemoglobin)と筋肉中のマイヨグロビン(Myoglobin)に含まれています。ヘモグロビンは肺で酸素と結びついて体の全細胞組織に酸素を運び、マイヨグロビンは酸素を貯蔵する役目があります。鉄分が不足してくるとヘモグロビンの量も少なくなっていきますが、これは体のいろいろな不調に繋がります。

中枢神経の発達を助ける

鉄分は認識機能の発達を促すために必要な酵素を作るための成分です。

体のエネルギーを作り出す

エネルギーを作り出す際に必要になる酵素(Cytochrome)が働く時に、鉄分を必要とします。

体の回復を促す

疲れたときは鉄分を摂取すると、体の回復を促すという研究結果があります

健康的な妊娠のための栄養素に

鉄分は、胎児の脳や各種内臓などに必要な栄養素です。

有酸素運動機能や耐久力を上げる

鉄分は酸素を体中に運ぶため、スポーツや酸素を多く必要とするアクティビティーには不可欠です。

高齢者の認識機能を維持する

年齢の高い方の認識機能の維持に有効との研究があります。

鉄分が不足すると、疲労やエネルギーの生産低下、そして運動時にも大きな影響があるほか、認識機能や行動障害を起こす可能性もあります。また、妊婦の場合は鉄分不足で胎児の発育に問題が起こることもあるので注意しましょう。

1日の必要量の目安
男性 9~13歳および19歳以上:8mg
14~18歳:11mg
女性 9~13歳および51歳以上:8mg
19~50歳:18mg
妊婦 27mg
鉄分を多く含む食べ物
1回分の食事で約3.5mgまたはそれ以上摂取できる食べ物
  • 3オンスの鶏、ビーフレバー
  • 3オンスムール貝
  • 3オンスの牡蠣
1回分の食事で2.1mgを摂取できる食べ物
  • 3オンスの牛肉
  • 3オンスの鶏肉
  • 3オンスのターキー
  • 3オンスのハム
  • 半カップの大豆、レンズマメなど
  • 半カップの豆腐
  • 1カップのアーティチョーク、ほうれん草

鉄分は、効率よく体に吸収されるわけではありません。動物性の食べ物に含まれる鉄分は14~18%、植物性の食べ物の場合は5~12%くらいしか吸収できないので、それを踏まえて上記の栄養素表を参考にしっかり摂取しましょう。

Updated on 2021/ 1/ 19

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

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