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みなさんこんにちは。岡山市感染症エクスプレス令和6年11月5日号です。
このメールマガジンでは岡山市の感染症発生動向調査（週報）の速報について発信します。

■感染症発生動向調査　週報（速報）
令和6年第43週(10月21日から10月27日)の岡山市の感染症発生動向
○新型コロナウイルス感染症（COVID-19）
・第43週の報告は9件（定点あたり0.41）で、第42週の報告は13件（定点あたり0.59）から減少しました。
・全国平均は定点あたり1.69（前週1.86）、岡山県平均は定点あたり1.63（前週1.95）と減少しました。全国・岡山県とも30週をピークに減少傾向にあります。
○インフルエンザ
・第43週の報告は5件（定点あたり0.23）で、第42週の報告は6件（定点あたり0.27）から減少しました。
・全国平均は定点あたり0.87（前週0.73）と増加しました。岡山県平均は定点あたり0.52（前週0.63）と減少しました。
○マイコプラズマ肺炎 （市内基幹定点1医療機関からの届出数）
・第43週の報告は7件（定点あたり7.0）で、第42週の報告は2件（定点あたり2.0）から増加しました。
・全国的に過去最多レベルの流行になっています。2016年に定点あたり最大1.6となる流行がありましたが、それ以来の流行です。
・マイコプラズマ肺炎に関するQ＆A　（厚生労働省）
　https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?02cYUXqgQ6
○手足口病
・第43週の報告は24件（定点あたり1.71）で、第42週の報告は47件（定点あたり3.36）から減少しました。
・岡山市ではピーク時の1割程度の報告数まで減少していますが、全国的には33週ごろから再び増加に転じています。
・過去には、2011年には定点当たり最大17.36、2019年には定点当たり最大16.79の大きな流行がありました。今年は、26週時点で2011年や2019年の流行を上回り、過去20年間で最多の大きな流行が起きています。
・全国ではコクサッキーA6が病原体として多く検出されています。大きな流行があった2019年にもコクサッキーA6が多く検出されていたため、今後の動向に注意が必要です。
・手足口病の原因となるウイルスはアルコール消毒が有効ではありません。手洗いを習慣づけ、感染防止に努めましょう。
○A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
・第43週の報告は14件（定点あたり1.0）で、第42週の報告は10件（定点あたり0.71）から増加しました。
・2023年9月頃より増加し、増減を繰り返しながらも、2018年以降最も報告数が多い状況が継続していましたが、24週頃から減少傾向にあり、42週時点でピーク時の10分1程度になっております。
・扁桃の炎症を伴う咽頭痛に、前頸部の有痛性リンパ節腫大、苺状舌をともなうことが多いです。
・まれに重症化して全身に発赤が広がる猩紅熱に移行したり、糸球体腎炎やリウマチ熱を合併することもあるので注意が必要です。
・抗生物質による治療が推奨されています。
・症状があるときにはマスクをするなど咳エチケットを心がけましょう。

◇第43週（10/21〜10/27）の定点あたりの患者報告数と前週との比較では
※前週を（　）で表記
新型コロナウイルス　　　 0.41(0.59)
インフルエンザ　　　　　 0.23(0.27)
RSウイルス感染症　　 　 0.07(0.14)
咽頭結膜熱　　　　　　　 0.36(0.36)
溶連菌感染症　　　　　　 1.00(0.71)
感染性胃腸炎　　　　　　 3.36(2.79)
水痘　　　　　　　　　　 0.00(0.21)
手足口病　　　　 　 　　 1.71(3.36)
伝染性紅斑　　　　　　 0.00(0.00)
突発性発疹　　　　　　　 0.07(0.21)
ヘルパンギーナ　　　　　 0.14(0.21)
流行性耳下腺炎　　　　　 0.21(0.07)
急性出血性結膜炎　　　　 0.00(0.00)
流行性角結膜炎　　　　　 0.00(0.20)
マイコプラズマ肺炎　　　 7.00(2.00)
となっています。

【11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間です！】
抗菌薬（抗生物質）の不適切な使用により、抗菌薬が効かない菌（薬剤耐性菌）を生み出す可能性があります。
薬剤耐性菌が増えると、これまで抗菌薬を飲めば治っていた感染症が治りにくくなり、他の病気の治療にも影響が出ることがあります。
「適切な薬剤」を「必要な場合に限り」、「適切な量と期間」服用しましょう。
　○岡山市ホームページ「薬剤耐性（AMR）対策」はこちら
　https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?12cYUXqgQ6

◇例年や前週までの感染症動向については下記のホームページをご参照ください。
〇岡山市ホームページ「感染症発生動向（岡山市感染症情報センター）」はこちら
　https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?22cYUXqgQ6

※この週報は速報性を重視していますので、今後の調査などの結果に応じて、若干の変更が生じることがあります。

◇感染症発生動向調査週報について詳細は下記のホームページをご確認ください。
　国立感染症研究所ホームページ「感染症発生動向調査　週報（IDWR）」はこちら
　https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?32cYUXqgQ6


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