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市長の日記「史跡整備全国大会 ほか」

めっきり涼しくなりました。9日に衆議院が解散となり、各地ではあわただしく選挙モードに。政権与党の都合で日程が決められ、選挙事務を担う地方自治体は超短期での準備を遺漏なく進めねばならず、対応に追われています。小田原市でも、通常の選挙管理委員会の体制では間に合わず、経験のある職員たちが加わり、何とか体制を整えましたが・・・おそらく日本中の自治体でそのような状況になっていることでしょう。

 決算審査を伴う長丁場の市議会9月定例会が終わり、新たな観点での市政運営や諸事業の仕込み、秋のシーズンに集中する各種全国大会や自治体間交流などの季節に入ってきました。
 8日は、小田原でも着実に増えている「まちあるき観光」への対応について、市内諸団体で構成される「小田原まち歩き実行委員会」の皆さんと懇談。小田原まちづくり応援団、小田原ガイド協会、小田原まちセッションズ、小田原市観光協会から代表の皆さんが来庁され、現在の取り組み状況などについて詳しく伺いましたが、ここ数年で取り組みはかなり充実してきたと心強く感じます。
 10日には、空き店舗活用や移住者受け入れなど小田原の新しいまちづくりについて職員らと意見交換などを行いました。小田原が持っている豊富な地域資源とその活用可能性に鑑みた、まちあるき観光や新たな観点でのまちづくりの大方針を、関係する皆さんの力を借りて具体的に組み立てる旬が来ていると感じています。
 また、マニフェストにも掲載した「エディブルスクールヤード」の進め方について、市民活動に取り組んでおられる皆さんも交え、意見交換。ある程度の広い面積の農地を市民の皆さんと一緒に開拓整備し、子どもたちから地域のシニア層まで、農と食を介した人づくりやコミュニケーション、多世代交流などの場づくりを進める構想。できれば各小学校区に一か所ずつくらい作っていきたいのですが、まずはモデルとなるケースをひとつ、次年度以降に手掛けられたらと考えています。

 9日・10日は、宮城県多賀城市へ。小田原市も加盟している「全国史跡整備市町村協議会」(全史協)の大会が開かれ、私も久しぶりに参加してきました。全国630もの自治体が加盟し、各地が有する各種史跡の整備・保存・活用に向けて、活発な意見交換や、文化庁と連携しての政策推進などに取り組む、大きな協議会組織です。小田原市も以前この協議会の会長市を務めたこともあって、その後もずっと理事を担当しており、10年ほど前には小田原市を会場とした全国大会も開催されました。
 久しぶりに参加した役員会や総会では、熱心に活動に参加されている全国各地の市町村長さんたちと再会、「また一緒に頑張りましょう!」と握手。お世話になる文化庁の調査官の皆さんとも改めてご挨拶をさせて頂きました。
 会場となった多賀城市は、西暦700年代に国府が置かれ、東北エリアの最初の鎮守府が置かれ栄えた場所。当時の広大な政庁跡が順次整備されており、復元工事がほぼ終わった南門などを、大会の合間を縫って訪問。全史協でのご縁が深かったため、東日本大震災後には小田原市から職員を3年間派遣し、津波で壊滅した沿岸部の再生などを手伝わせて頂きました。すっかり綺麗に整備された駅周辺の様子も感慨深く拝見しました。

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  • Posted : 2024/10/14
  • Published : 2024/10/14
  • Changed : 2024/10/14
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