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メルマガCha!Cha!Cha! 2023年9月号

◆◇◆今月号目次============
1.こんな人みつけた!
人情の街「高砂団地自治会長」の
南 秋彦(みなみ あきひこ)さん
2.企画特集
「防災」
3.講座・イベント・ボランティア等募集情報
●地域包括ケア担当課よりお知らせ●
●健康づくり課よりお知らせ●
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1.こんな人みつけた!
人情の街「高砂団地自治会長」の
南 秋彦(みなみ あきひこ)さん

 台風6号、7号が九州、西日本に大きな被害を残し去ったものの、遥か離れたここ葛飾の地もその余波で強い雨と強風に見舞われ、それが落ち着いたと思ったら今度は猛暑の再来。今日お伺いする「都営高砂4丁目アパート(以下「高砂団地」)は、記者の頭の中では“陸の孤島”というイメージが強かったので、面談の約束の時間、午前10時に合わせ、記者の自宅のある水元を2時間以上も前に出て来たら、最寄りの駅「高砂駅」には余裕で8時30分に着いちゃった!
 ところが…、それからが難航苦行!午前中からまさに“照りつける太陽”が記者の全身を襲い、日陰の無い、長ぁ〜〜〜〜い道のりが最近衰えた足を痛めつけます。喫茶店で一息…と思いきや、無い!道行く人に何度も道を聞きながら、とある家並みの角を回ると遥か彼方に“城塞”がかすんで見えました!あれが高砂団地か!まさに“要塞”だ!そして、まだ遥か彼方…。
 目的地の「高砂団地集会所」に辿りついたのは何と午前9時10分!意外に近かったと思う反面、全身から流れ出る汗を拭きながら、「これは高齢者にはキツイぜ!」と思わず独り言ちる記者。
 時間つぶしに周囲を偵察したのですが、お店だったらしい建物にはシャッターが。集会所に戻り一息ついて周囲を見まわすと、ありましたよ、集会所のドアに〈高砂団地内の移動販売で、ラクに買い物ができますョ!〉のポスターが。そんな時急ぎ足で現れた恰幅の良い男性、「おはようございます。朝早くからようこそ高砂団地に!」今までお会いした“町会長さん”“自治会長さん”のイメージとはかけ離れたお若い姿にびっくり。
 今月の“こんな人みつけた!”は、「高砂団地自治会長」の南秋彦(みなみあきひこ)さんです。

■集会所のドアにかの有名な「移動販売」のポスターを見つけました。

 高砂団地は2008年から2009年にかけて、古い建物を高層の7棟に集約・新築しました。その建て替えの期間に団地内にあったお店が全て撤退し、買物は高砂駅前やそれと同じくらいの1kmも離れたスーパーまで行かざるを得なくなり、高齢者には大きな負担になり、新しい団地は所謂“買物弱者”の街と化したのです。当時のNHK TVでも放映され、全国から注目を集めました。当初は自治会の有志の方たちが買物の送り迎えをしていましたが個人の対応では限界がありました。
 そこで、都、区をはじめ多方面に働きかけ、〈東京都買物弱者支援事業〉の一環として4年程前から、パン屋さん、八百屋さん、お米屋さんの3店舗が「移動販売」に来てくれるようになりました。
 集会所の横のスペースにテントを張って週1〜2回、決まった曜日に午後の1時間販売して大盛況です。この団地は870所帯、70歳以上がその7割を占めています。 “買物弱者”の住民には大助かりです。
 毎回40名位の方たちが買い物に来て、一人当たり3,000円位買いますよ。高齢者には重い荷物と思うでしょう?大丈夫です、ボランティアが配達してくれます。
■どのような方たちなのですか?

 「輪踊りの会」というサークルがあり、そのメンバーがお手伝いをしています。50歳代から70歳代の4名で、その活動には頭が下がります。また、お米屋さんは、車で直接配達してくれます。
 移動販売の効用は買物支援だけでなく、住民のコミュニケーションの場でもあるのです。皆さん、買物が終わると1時間でも2時間でもおしゃべりしています(笑)。そこは高齢者のたまり場であり居場所なのです。家から出てくるきっかけにもなっています。逆にしばらく姿を見せない人がいたら様子を見に行くこともあります。買物に来た住民から「ありがとう」と言われた時、やって良かったと思いますね!(南さんの目が輝きましたね)
■まさに高齢者のニーズに応えた素晴しい企画ですね。感謝されることが皆さんの次へのエネルギーになるのでしょうね。たまり場と言えば、この集会所の前に置かれた5〜6脚の椅子に、朝早くから三々五々集まり、高齢の人たちがおしゃべりをしていましたね。

 日常のイベントです(笑)。彼らは集会所がまだ開く前から入口にある椅子に座り、目の前の道路を通りかかる、これも高齢者に気楽に話しかけ、「おはよう!」「どこへ行くの?」「ちょっとそこまで」そんな他愛もない言葉のやり取りが彼らのコミュニケーションなのです。時に困っていることなどの情報が集まり、私たち役員の出番もあるのです。団地住民が楽しくゆったりと生活するために大事なことでもあります。
■先日、「高齢者総合相談センター高砂(包括)」の機関紙〈みんなの輪5月25日号〉で「地域ケア会議開催」という記事を見ました。当団地の〈騒音問題〉という記事が目に触れました。

 集団で生活をしていると、しばしば起こりがちなのが“騒音問題”です。「隣の部屋のドスンドスンという音がうるさい」との訴えに、その住人は「覚えがない」と耳を貸さない。そこで私たち役員が周囲の部屋に“聞き当たり”をして、一度皆で話し合いをしようと提案しても埒が明かない。あきらめずに交渉しているうちに、そのお宅の住人の家庭内に原因があることが分かり、さらに話し合ううちに何カ月もかかりようやく解決した事例がありました。「ダメ!」と決めつけるだけでは何の解決にもなりません。その方が騒音を出す背景に踏み込まないと解決しません。
 この団地は、生まれも育ちも価値観も異なり、また身体能力もそれぞれ異なる高齢者の集団です。とても一筋縄で行けるわけはありませんよね(笑)。やはり住民同士の人間関係、コミュニケーションをじっくり作ること、さらに包括、民生委員、行政等々との連携の大切さも改めて知りました。
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 南さんは昭和34年10月10日浅草生まれで、もうすぐ64歳になります。5歳の時、高砂団地に越してきました。その後一時、仕事の関係で離れたもののずっと高砂団地住まいです。
 高砂団地がお好きですか?の問いに一瞬の間も空けず即座ににっこりと「好きです」と南さん。その理由は、人情があるところ、人懐っこいところだそうです。「この団地に住んでいると、他人(ひと)に対して優しさが出て来ます。引っ越して来て、右も左も分からない、どうしたら良いのか…と困っている人を見て、見て見ぬ振りが出来ないのです。先ほど“騒音問題”でも触れましたが、必ず心が通じ合うことが出来ます、またそう信じています」じっと記者の目を見つめる南さん。うん信念の人なんだ!
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■南さんと団地自治会との関りは?

 自治会に関わったのは支部(棟)の支部長をやってからですね。支部長をやってから3年目くらいに、自治会の育成部を任され4年間、その後副会長に推され、令和元(2019)年に会長に就任しました。若さが買われたのでしょうね(笑)。棟の支部長になってからかれこれ13年、民生委員も同時に勤めて高齢者の方たちの支援に携わって来ましたね。
 会長になってから5年目、3期目に入りました。就任した翌年にコロナ感染が日本国内で爆発的に広がり始めて、以来自治会として集会所を利用してのイベントは全て中止となりました。住民の皆さんには元気に運動や歌などを楽しんでいただきたかったのですが、中止となり本当に残念でした。私の任期のほとんどがコロナ禍でした。この間でも、移動販売など団地住民の生活支援は続けて来ました。それは、お店の協力があってのことでした。
 第2類から第5類に移行した5月からはイベントも少しずつ動き始めましたが…、まだ本格的に動いていません。
■これからのこと、これからの夢は?

 高齢者が楽しく、元気に、生きがいを持って生活できる団地にしたい、これが私に与えられた使命と言いますか、夢でもあります。
 移動販売による“買物弱者”対応はまだ道半ばです。重い買物袋を同じ高齢者のボランティアが運んで上げるのにも限界があります。家から出ることが困難な方や、移動販売車が来るこの集会所まで来られない方のため、買物の巡回サービスみたいなものが出来ないか?或いは移動販売の日数が増やせないか、取り扱う商品ももっと増やせないか?ボランティアさんをもっと増やせないか?…想いと言いますか、夢はふくらみます。でも、私たちの力だけでは困難です。さあ…、どうする?私を含め5名の役員の知恵の出しどころです。

インタビューを終えて〜
 「高砂団地の住民は、しばしば“買物難民”と言われています。いわゆる“難民”の人たちを否定するわけでは決してありません。また、彼らを理解し、同情もしているつもりです。私たちは確かに、“買物弱者”ではありますが、私たち団地住民にとって、この“難民”と言う云い方は非常に不本意です。だってそうでしょう?私たちは天災・戦禍などから、或いは人種・宗教・政治的意見などを理由にした迫害から逃れてきたわけでもなく、あぶれてしまった人と思われるのが心外なのです。私たちはもともと何十年もこの地に住んでいるのです。言わばお店が逃げて行ってしまったのです。ご覧になったでしょう、ほとんどの商店がシャッターを降ろしている街並みを…。移動販売とか、出来ることは手を打っていますが、やはり行政の力が必要です。私たち住民もこれからのことをもっと考え、行動しないといけません」南さんは強い口調で語ります。
 若く、エネルギッシュに動く南さんを見ていると、なんとなく一歩一歩良い方向に向かって行くんじゃないかと期待したくなりました。しばらくは会長を続けないと…。
 朝来た道を高砂駅に向かい、また吹き出した汗を拭いながらふと振り向くと、「高砂団地駅」が目に入りました。あれっと思ったのもつかの間、それも一瞬で消えて、目の前は広大な雑草が広がっているだけでした。
 そうか、「何時の日か…」と、南さんが目を細めておっしゃっていた「京成電車の引き込み線」がこの辺りまで来るんだなぁ。多くの住民が“高砂団地駅前”の沢山のお店に集まっている光景を思い浮かべると、何となく顔がほころんで、足取りも軽くなりました。「もう少しだ、それまで頑張れ!」遥か彼方の“要塞”に住む人たちにエールを送って帰途に着きした。うん、今日も元気をもらった!でも…暑い!
インタビュアー:太田 敬(葛飾アクティブ.COM)

■南さんのお話の内容に関するお問合せ:
高砂団地事務所:葛飾区高砂四丁目一番(集会所内)
電話・FAX:03-3658-8840

■NPO法人 葛飾アクティブ.COM
事務所:葛飾区青戸5-33-1
電話・FAX:03-5680-2964
(月曜日〜金曜日、午前10時〜午後4時)
(担当 太田敬)
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2.企画特集
「防災」

今年は関東大震災から100年
今月は防災について特集します

いつか来る大地震、また水害への備えについては人により温度差があるもの

自分はどうかしら
地震を想定した備えは一応しているものの、どこか「ないだろう」と思っている自分がいます
今回は備えの一つとして「避難のしかた」について考えてみましょう

葛飾区では各地区の防災マップを作成しています
その中には一時集合場所と避難場所が示されています
その違い、皆さんご存じですか?

一時集合場所とは、自治町会が指定し、地域の皆さんが避難場所に避難するため最初に集まる場所です

避難場所は、広さや位置を考えて地域ごとに東京都が指定しています
そして避難場所とは災害が起こった時に、被災した住民の住宅が損壊・倒壊などの危険により生活する場所がなくなってしまった場合に一時的な生活をする場所として滞在するための施設
飲料水や寝具が備蓄されていて、トイレも完備しています
小学校や中学校の体育館、地域の公民館が指定されていることが多いです
この避難場所には、行政からの食糧が支給されます

一時集合場所や避難場所はいつでも行けるように確認しておきましょう
ご家族でも災害時どこで落ち合うかなど相談しておくことも大事です

しかし、無理に家に帰ろうとしたり避難しようとすることも危険を伴います
家族の安否が心配でも、まずは72時間自分の身を安全に守ること
電車通勤・通学している家族なら、そこに72時間とどまることも一つ方法です
そして、もしもの時は「こうしよう」と相談しておくこと
それが一番パニックにならずに安全を保つ方法です

これなら今日できそう
晩ごはん食べながら、家族で話合いましょう

(文 高橋 久子)
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3.講座・イベント・ボランティア等募集情報
 暑かった日々もそろそろ終わり、ようやく過ごしやすい季節を迎えます。
 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。風邪を引かないよう注意したり、インフルエンザの予防接種も受けておきましょう。
 寒さ対策として部屋の温度調節、寒さを感じた時に羽織る服を手近に用意しておきましょう。
 秋は、運動するにも良い季節です。適度な運動(歩いたり軽いストレッチ)も運動不足解消に効果的です。1人でなく家族や友人と一緒に行うことで、習慣づけられたり、お喋りをしながら行うことで楽しさも感じられるはずです。
 色々な講座に積極的に参加することも、交流のきっかけ作りとなるでしょう。

●地域包括ケア担当課よりお知らせ●
 9月14日木曜日にシニア活動支援センターで開催しましたシニア週間行事は、たいらいさおさんのコンサートや健美操へもたくさんの方から応募もあり、各イベントを楽しんでいただけたようです。また昨年よりもより多くの方が来館され、徐々に以前の活気を戻しつつありました。

◎地域包括ケア担当課ではたくさんの講座を予定しています。広報かつしか、区の公式ホームページなどでも募集記事を紹介していきますが、シニア活動支援センターの窓口にも10月〜11月の広報かつしかに掲載予定の講座をまとめた講座情報をご用意しています。
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●健康づくり課よりお知らせ●
「災害時にもお口のケア」
 災害時は、不規則な食生活や歯みがき不足で口の中の細菌が増えたり、栄養不足やストレス等で抵抗力がなくなり、歯や口に関係するトラブル(むし歯や歯周病の悪化や誤嚥性肺炎など)が起こりやすくなります。
 防災グッズの中にお口のケア用品も準備しておきましょう。
 葛飾区ホームページhttp://www.city.katsushika.lg.jp/の「歯科保健 災害時」で検索すると、災害時のお口のケアについて詳しく掲載されていますので、ぜひご覧ください。
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◎この情報配信サービスに掲載されている情報についてのご質問は、それぞれの問い合わせ先にお願いします。
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発行元:葛飾区地域包括ケア担当課
    シニア活動支援センター
    (電話03-5698-6201)
編 集:葛飾アクティブ.COM
連絡先:葛飾区シニアIT・活動情報サロン
    (電話03-3692-3180)
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  • 登録日 : 2023/09/25
  • 掲載日 : 2023/09/25
  • 変更日 : 2023/09/25
  • 総閲覧数 : 64 人
Web Access No.1370293