お知らせ

No Image

岡山県感染症情報メールマガジン(2023年12月1日発行)

★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★
     岡山県感染症情報メールマガジン ( 2023年12月1日 )
★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★

■標題
 感染症発生動向調査 週報・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報・インフルエンザ情報 および 岡山県病原体検出情報 の更新 について
■概要
 感染症発生動向調査 2023年 第47週 の 週報・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報・インフルエンザ情報
 および 岡山県病原体検出情報 をホームページに掲載しましたのでお知らせします。

☆12月1日は『世界エイズデー』です☆
 岡山県では『世界エイズデー』の関連行事として、エイズに関する正しい知識の啓発活動および保健所・支所で夜間・休日などのHIV抗体検査を実施します。 
 詳しくは「今週の注目感染症」をご覧ください。

***************************************************************************
  岡山県は 『インフルエンザ警報』 を発令しました(12月1日)
  岡山県は 『 食中毒(ノロウイルス)注意報 』 発令中です
  岡山県は 『 腸管出血性大腸菌感染症注意報 』 発令中です
***************************************************************************

◆◆インフルエンザが流行中です。感染に注意しましょう◆◆
【日常的な感染防止策】
 ・場面に応じたマスクの着用
 ・手洗い、手指消毒の実施
 ・室内の適度な湿度設定、定期的な空気の入れ換え
 ・高齢者や基礎疾患のある方などは、人混みを避ける
 ・十分な休養、バランスのとれた食事
【予防接種】
 ・特に高齢者や基礎疾患がある方、妊婦、乳幼児など、重症化リスクが高い方はインフルエンザワクチンの接種を検討しましょう
 (ワクチン接種により、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があります)
【感染の拡大を防ぐために】
 ・発熱等の症状が出た時は、早めに医療機関を受診しましょう
 ・咳などの症状があるときは、マスクを着用するなどの「咳エチケット」を!
 ・インフルエンザと診断されたら外出を控え、安静にして休養をとりましょう
 → 岡山県ホームページ「インフルエンザ対策について」(健康推進課)
   https://www.pref.okayama.jp/page/detail-115995.html


◆◆ ノロウイルスによる感染性胃腸炎に気をつけましょう ◆◆
【 予防方法 】
1.最も大切なことは、手を洗うことです。
 排便後や、調理・食事の前には、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
2.処理をする人自身が感染しないように気をつけましょう。
 おう吐物や下痢便にはウイルスが大量に含まれています。
 これらを処理するときは、使い捨ての上着や、マスク、手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かに拭き取りましょう。
 拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(※家庭用塩素系漂白剤でも代用可)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをしましょう。
 また、処理をした後はしっかりと流水で手を洗いましょう。
3.おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、85℃で1分間以上の熱水処理または次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効です。
 おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、ウイルスが飛び散らないように汚物を除去し、熱水処理または次亜塩素酸ナトリウムで消毒をしましょう。
4.食品は、中心部まで十分に加熱しましょう。(中心部を85〜90℃で90秒間以上)
 二枚貝の生食を控えましょう。中心部までしっかり加熱すれば安心です。

※塩素系漂白剤を使用する際には、「使用上の注意」を確認しましょう。また、アルコールの効果は低いとされています。

========================================


----------------------------------------------------
       岡山県感染症週報 第47週 
----------------------------------------------------
◆2023年 第47週( 11 / 20 〜 11 / 26 )の感染症発生動向(届出数)
■全数把握感染症の発生状況
第 46 週 5類感染症 梅毒 4名(20代 男 1名・女 1名、40代 男 2名)
第 47 週 2類感染症 結核 1名(50代 男)
     5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症 1名(乳児 男)
          侵襲性肺炎球菌感染症 2名(50代 男 1名、60代 女 1名)
          梅毒 2名(20代 女 1名、50代 男 1名)
■定点把握感染症の発生状況
○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で163名(定点あたり1.94人)の報告がありました。
○インフルエンザの報告が、過去10年間の同時期と比較して多くなっています。
○咽頭結膜熱の報告が、過去10年間の同時期と比較して多くなっています。詳しくは下記をご覧ください。
○A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が多くなっています。
==============================================================================================
1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で163名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり1.55 → 1.94人)。
 詳しくは、「☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報」および岡山県感染症情報センターホームページ
 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』をご覧ください。
2 インフルエンザは、県全体で2,633名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり24.46 → 31.35人)。
 岡山県は10月5日に「インフルエンザ注意報」を発令し、注意喚起を図ってきたところですが、
 県全体の定点あたり報告数が警報発令基準の30.00人を上回り、流行時期等から今後も流行拡大の可能性があるため、
 12月1日に『インフルエンザ警報』を発令し、さらなる注意喚起を図ることとしました。
 詳しくは、「インフルエンザ週報」および岡山県感染症情報センターホームページ
 『2023/24年シーズン インフルエンザ情報「インフルエンザ警報」を発令しました!』をご覧ください。
3 梅毒は、2023年第47週に2名の報告があり、2023年の累計報告数は263名となり、
 1999年の感染症法施行以降で最多であった2022年の年間報告数:197名を超えています。
 2023年の全国の発生状況は、第46週までの累計報告数が13,251名(2023年11月22日時点)であり、
 最多であった2022年の年間報告数:13,221名(2023年10月28日時点)を超えました。
 また、全国の先天梅毒が第46週までの累計報告数で34名となり、1999年以降で最多の年間報告数となっています。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『梅毒について』をご覧ください。
4 咽頭結膜熱は、県全体で169名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり3.06 → 3.13人)。
 過去10年間と比較して最も多いレベルで推移しており、全国も同様です。
 岡山県は、第46週の定点あたり報告数が、国が示す警報基準値「3」を上回ったことから、注意喚起を行っています。
 この感染症は、通常、6月頃から徐々に流行しはじめ、7〜8月にピークとなりますが、今年は通常と異なる時期に増えています。
 岡山県の注意喚起、病気の特徴、予防法は次をご覧ください。
 → 『咽頭結膜熱(プール熱)患者が増えています(注意喚起)』(岡山県健康推進課)
   https://www.pref.okayama.jp/site/presssystem/888127.html
   『咽頭結膜熱とは』(国立感染症研究所)
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/323-pcf-intro.html
   『わかりやすい感染症Q&A』(一般向け)(厚生労働省)
   https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou16/01.html
5 感染性胃腸炎は、県全体で254名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり4.41 → 4.70人)。
 地域別では、岡山市(7.00人)、備北地域(6.00人)、備前地域(5.40人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 岡山県は11月9日に『食中毒(ノロウイルス)注意報』を発令し、食中毒予防を呼びかけています。
 冬の感染性胃腸炎の原因は、ノロウイルスなどのウイルスによるものが多いと言われています。
 手洗いの徹底、食品の十分な加熱、おう吐物・下痢便の適切な処理など、感染予防と拡大防止に努めましょう。
 県内の発生状況など、詳しくは岡山県感染症情報センターホームページ『2023/24年 感染性胃腸炎情報』をご覧ください。


☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で163名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり1.55 → 1.94人)。
 地域別では、倉敷市(3.13人)、備北地域(2.83人)、美作地域(2.70人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 年代別では、10〜40代および60代で前週から増加しました。
 基本的な感染防止策(効果的な場面でのマスク着用、手洗い等の手指衛生、換気、3密(密閉・密集・密接)の回避、
 健康的な日常生活、ワクチン接種、体調不良時の備え)に留意し、自主的な判断により実施しましょう。
 → 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』(岡山県感染症情報センター)
    https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html


<今週の注目感染症>
☆後天性免疫不全症候群(エイズ AIDS)
●発生状況
・全国
 2022年エイズ発生動向年報によると、HIV感染者の新規報告数は632件(前年742件)、
 エイズ患者の新規報告数は252件(前年315件)であり、2021年より減少し、6年連続での減少となりました。
 新規HIV感染者と新規エイズ患者報告数の合計について、1,000件を下回るのは2003年以来となりました。
 ただし、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う検査機会の減少等の影響で検査件数等が減少しており、
 無症状感染者が十分に把握できていない可能性があります。
 この中で新規HIV感染者と新規エイズ患者が継続して報告されており、注意すべき状況です。
・岡山県
 2023年第47週まで(〜11/26)に報告されたHIV感染者は3名、エイズ患者は2名で、
 両者を合わせた新規報告数は5名となっています(2022年第47週までの両者を合わせた新規報告数は4名(HIV 感染者1名、エイズ患者3名))。

●2023年12月1日 世界エイズデー『 あなたが変わればエイズのイメージが変わる。UPDATE HIV! 』
 世界エイズデーは、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、
 WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。
 12月1日の世界エイズデーにあわせて、岡山県内の保健所・支所では、検査日時を拡大して検査を実施します。


その他コラムは・・・
 『風しんの抗体検査(無料)を受けましょう!』
 『ノロウイルスによる感染性胃腸炎に気をつけましょう』
を掲載しています。

◆関連リンク◆
〇新型コロナウイルス感染症について(岡山県)
https://www.pref.okayama.jp/page/645925.html
〇新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
〇エイズQ&A(エイズ予防情報ネット)
https://api-net.jfap.or.jp/knowledge/index.html
〇API-Net エイズ予防情報ネット「世界エイズデー」特設ページ(令和5年度)
https://api-net.jfap.or.jp/edification/aids/special2023.html
〇令和5年度 保健所における「世界エイズデー」関連夜間・休日検査 日程一覧(岡山県健康推進課)
https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/887053_8451197_misc.pdf
〇おかやまエイズ感染防止作戦(岡山県健康推進課)
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-7846.html
〇風しんの無料抗体検査が受けられます(岡山県)
https://www.pref.okayama.jp/page/380502.html
〇風しんの無料抗体検査(岡山市)
https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000008413.html
〇風しん抗体検査について(倉敷市)
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/20725.htm
〇風しんの追加的対策について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html
〇風しんに関する疫学情報(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-top/2145-rubella-related/8278-rubella1808.html
〇“風疹ゼロ”プロジェクト(日本産婦人科医会)
https://www.jaog.or.jp/rubella/
〇性感染症(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/route/std.html
〇梅毒対策(岡山県健康推進課)
https://www.pref.okayama.jp/site/syphilis/
〇ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
〇食中毒予防の3原則(岡山県生活衛生課)
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-101780.html
〇家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00006.html
〇インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00014.html


■「週報」 掲載ページ
https://www.pref.okayama.jp/page/99228.html
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報(岡山県感染症情報センター)
 https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html
■2023/24年シーズン インフルエンザ情報(岡山県感染症情報センター)
 https://www.pref.okayama.jp/page/630182.html
■2023/24年 感染性胃腸炎情報(岡山県感染症情報センター)
 https://www.pref.okayama.jp/page/detail-92000.html
■予防接種情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/356399.html

岡山県健康推進課ホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/36/
岡山県感染症情報センターホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/309/

**************************************************************
発行:岡山県感染症情報センター(岡山県環境保健センター)
  
配信停止、登録内容の変更は次のURLからログインしてください。
https://www.pref.okayama.jp/mailmaga/

当メールマガジンへのご意見
ekigaku@pref.okayama.lg.jp
***************************************************************
  • [登録者]岡山県感染症情報センター
  • [言語]日本語
  • [エリア]岡山県 岡山市
  • 登録日 : 2023/11/30
  • 掲載日 : 2023/11/30
  • 変更日 : 2023/11/30
  • 総閲覧数 : 27 人
Web Access No.1501969