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第32回 : ダイアナ・シェファトストバさん(ドネツク州出身)
AOI College of Languages代表の青井ゆかりが「留学の素晴らしさ」「人生が変わるような体験」について、生徒にインタビュー!今回の生徒さんは、ドネツク州出身のダイアナさん(23歳)です。

ダイアナさん
アメリカには1年ほど前に来ました。私は、ウクライナ東部にあるドネツク州出身ですが、台湾で5年間にわたりモデル活動をしていました。その間に中国語を習い、ミラノやパリ、そして韓国でも仕事をしていました。仕事の内容は、テレビコマーシャルやファッション雑誌、カタログや美容関係などです。
英語は、かなり話せるようになりましたが、いずれ大学に行きたいので、文法や英単語をもっと勉強したいです。将来的には、台湾で知り合った台湾人のボーイフレンドと仕事をしていきたいので、大学でマーケティングを専門に勉強したいと考えています。
私の故郷ドネツク州は、今大変なことになっています。2014年頃から、ウクライナ紛争が勃発し、同じ市内でもロシア派とウクライナ派で戦争が起きて、毎日のように爆弾が投下され、地下防空壕で暮らしていました。食べるものもなく、病人やけがをした人もいて、防空壕内は大変な状態でした。私の両親は医師で、日々けが人の治療で忙しくしていました。もともと、ドネツク州は、ロシアでもなく、ウクライナでもなく、どちらの国にも属していないので、銀行もスーパーマーケットもないのです。どちらの国でもないので、食料も輸入できず、地元でまかなう食べ物だけです。
そんな状態だったので、両親は私に国外に出ることを勧めました。私は台湾でモデルの仕事を見つけて出国し、当地では有名になりました。
弟も出国できましたが、祖母は89歳で、出国する際の36時間にも及ぶ長距離バスに乗る体力がありません。そして、両親は医師ですから、治療が必要な人を助ける使命があり出国することは不可能です。今、ドネツク州に残された人は、貧乏な人や高齢者、そして危険を冒してまで国外に出たくない人だけです。
家族に会いたいけど、私はウクライナのパスポートを所持しているのでロシアを通過することができません。可能であれば、アメリカでロシアのパスポートを取りたいのですが、残念ながら現況ではそれはかないません。一方で、両親はロシアのパスポートを所持しているので、ウクライナから出国できません。弟も、もしドネツク州に戻ったら、捕まって兵士にされ戦争に駆り出されるでしょう。強制的に軍服を着させられ、銃を持たされて次の日から出兵です。ろくに訓練も受けてないのですから、ほぼ全員戦死します。そんな状態なので、家族が会うなんて到底できません。
ロシア人はプーチン大統領をたたえるニュースしか見ないし、ウクライナ人はウクライナ側のニュースしか見ることしかできないので、何が本当なのか、何を信じていいのか、双方が分からない状態なのです。ゼレンスキー大統領は、最初こそ人気があったけれど、元コメディアンですから生粋の政治家ではありません。だから、どう戦争を終わらせるかの手腕がないと言われています。もう戦争が終わってほしい。これ以上、戦死者を出してほしくないのです。
みんな「平和」だけを祈っているのです。
そして「平和な世界」が、私の希望です。





2025年 6月 30日更新
皆さんのご意見、ご相談等ございましたら以下までご連絡ください。
yukariaoi88@gmail.comColumnist's Profile

- PresidentYukari Aoi Johnston(AOI College of Languages)
愛知県出身で2児の母。ハワイ留学後、日本に帰国し名古屋で英語学校を設立。1995年に再度、渡米しAOI College of Languagesを開校。現在では年間1000人以上世界各国の学生を受け入れている。またAmerican Homestay Internationalではホームステイ事業も手掛け、夏休みの短期プログラムやインターンシップ制度などもアレンジしている。語学学校、ホームステイ事業を経営した経験を活かし、著書「あなたもできるアメリカ移住」「逆風満帆」「ホームステイが楽しくなる本」などを執筆。映像プロデューサーとしても活躍しAsahi Hollywood Productionでは数多くの作品を手掛けている。最新作「アラフォーの挑戦」。新宿K'sシネマ、横浜シネマにて公開。他、監督作品として、「それでも海に戻った人々」「ダンシングフォーライフ」(LAダウンタウン映画祭優秀賞)などを製作。著書や映像作品は青井ゆかり公式HPにて詳細が確認できる。
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