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かわさき消費生活メールマガジン第202号

〜かわさき消費生活メールマガジン〜
ネット通販におけるサブスクの料金トラブル

【相談事例】
ネットで洋服のレンタルが2か月間無料というサイトの広告を見つけた。詳しくはメッセージアプリに登録するようにと案内が出たので登録した。2か月間は無料、3か月目から月額3,000円で、欲しい洋服を借りられるというサブスクだった。センスの良い洋服の画像が多かったので、支払い方法としてクレジットカード番号を入力し申し込んだ。翌日、カード利用の速報メールが届き、72,000円が決済されていた。すぐにサイトに解約のメールを送ったが、2年契約であるために解約はできないこと、月額3,000円は2年分の支払総額である72,000円を24回払いした金額だったことなどを説明された。そのようなことはどこにも書いてなかったと思う。高額なので解約させてほしい。

■アドバイス
●料金を定期的に支払うことにより、一定期間、商品やサービスを利用することが出来る定額サービスをサブスクリプションサービス、略してサブスクと言います。
●事例のような洋服やバッグ、映像配信や電子書籍、飲食店や美容院など、様々な分野のサービスがあり、一度契約すると、解約しない限り自動的に支払いが継続され、利用の有無にかかわらず料金が発生するといった特徴があります。
●サブスクには様々なプランがあり、料金体制が複雑な場合も多く、広告内容をよく読まないと事例のように、勘違いをしてしまうケースもあります。更に、インターネット上で簡単に申し込める反面、解約方法が難しかったり、解約したつもりが解約されていなかったりすることもあります。サービス提供亊業者の多くは電話での窓口を設けておらず、メールで問い合わせるしか方法が無いために、トラブルの解決に時間を要してしまいます。
●上記の事例は料金や契約に関するトラブルでしたが、サービスの全てをオンラインで行うが故のトラブルも多発しています。例えば、「洋服をレンタルしたところ、クリーニングしたとは思えない程に汚れた服が届いた」、「借りたバッグを返却したところ、付属品が無いなどと言われ、高額な保証金を請求された」等、対面取引ではその場で確認や質問をすれば解決できることが、オンライン取引のためにトラブルとなってしまうのです。
●こうしたトラブルを避けるためには、契約条件や無料期間、解約手続きの方法などをよく確認してから契約しましょう。登録したIDやパスワードは解約する際に必要になるので、申し込み画面や登録した情報をスクリーンショットなどで保存しておくと安心です。
●また、サービス提供亊業者とどのような方法で連絡が取れるのかなどを事前にリサーチしておくことも重要です。
●サブスクからの請求に早く気付けるように、クレジットカードやキャリア決済の明細は、毎月必ず確認しましょう。
●ネットで申し込むサブスクは基本的に通信販売に該当します。通信販売を規制している特定商取引法では、最終確認画面において、有料プランへの移行時期やその価格、解約に関する事項等の表示がサービス提供事業者に義務付けられています。サブスクリプションサービスを利用してトラブルになった場合は、広告や、申し込み画面などの関連資料をできる範囲で準備し、川崎市消費者行政センターにご相談ください。

その他の相談事例はこちらから
https://www.city.kawasaki.jp/kurashi/category/256-4-16-1-3-0-0-0-0-0.html

ここに掲載する相談事例は、掲載時の法令や社会状況に基づき、一つの参考例として掲載するものです。同じような商品・サービスに関するトラブルでも、個々の契約等の状況や問題発生の時期等が異なれば、解決内容も違いますので、消費者行政センターにご相談ください。

川崎市消費者行政センター
電話044-200-3030
月〜金曜日 午前9時から午後4時まで
(金曜日は電話相談のみ午後7時まで受付)
土曜日 午前10時から午後4時まで
(土曜日は電話相談のみ受付)
※日曜日・祝日・年末年始(12/29から1/3)を除く。

発行・編集 川崎市消費者行政センター 
許可なく記事を転用することを禁じます。

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  • 登録日 : 2024/08/22
  • 掲載日 : 2024/08/22
  • 変更日 : 2024/08/22
  • 総閲覧数 : 14 人
Web Access No.2094481