お知らせ

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岡山県感染症情報メールマガジン(2023年12月15日発行)

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     岡山県感染症情報メールマガジン ( 2023年12月15日 )
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■標題
 感染症発生動向調査 週報・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報・インフルエンザ情報 および 月報 の更新 について
■概要
 感染症発生動向調査 2023年 第49週 の 週報・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報・インフルエンザ情報
 および 11月 月報 をホームページに掲載しましたのでお知らせします。

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   岡山県は 『 インフルエンザ警報 』 発令中です
   岡山県は 『 食中毒(ノロウイルス)注意報 』 発令中です
   岡山県は 『 腸管出血性大腸菌感染症注意報 』 発令中です
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◆◆インフルエンザが流行中です。感染に注意しましょう◆◆
【日常的な感染防止策】
 ・場面に応じたマスクの着用
 ・手洗い、手指消毒の実施
 ・室内の適度な湿度設定、定期的な空気の入れ換え
 ・高齢者や基礎疾患のある方などは、人混みを避ける
 ・十分な休養、バランスのとれた食事
【予防接種】
 ・特に高齢者や基礎疾患がある方、妊婦、乳幼児など、重症化リスクが高い方はインフルエンザワクチンの接種を検討しましょう
  (ワクチン接種により、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があります)
【感染の拡大を防ぐために】
 ・発熱等の症状が出た時は、早めに医療機関を受診しましょう
 ・咳などの症状があるときは、マスクを着用するなどの「咳エチケット」を!
 ・インフルエンザと診断されたら外出を控え、安静にして休養をとりましょう
 → 岡山県ホームページ「インフルエンザ対策について」(健康推進課)
   https://www.pref.okayama.jp/page/detail-115995.html


◆ 年末年始に海外へ渡航される方へ ◆
 海外には、日本国内に存在しない感染症が多くあります。
 海外に渡航される場合には、渡航先の感染症に対する予防対策が必要です。
【出発前の注意】
 ・感染症に対する正しい知識と予防に関する対策を身に付けましょう。
 ・渡航先の感染症の発生状況に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。
 ・これまで受けた予防接種について確認し、予防対策が不十分なものがあれば、予防接種を検討しましょう。
【旅行中の注意点】
 ・生水、氷、カットフルーツ、サラダなど、火が通っていないものを飲食することは避けましょう。
 ・肌の露出を少なくする、こまめに虫よけ剤を使用するなど、蚊やダニに刺されないように注意しましょう。
 ・動物には、むやみに近づいたり、触らないようにしましょう。
 (狂犬病や鳥インフルエンザなどのウイルスをもっていることがあります。)
 ・帰宅後は、しっかり手洗いをしましょう。
【帰国した後に】
 ・帰国時に発熱や下痢などの症状がある方は、空港または海港の検疫所に相談してください。
 ・帰国時に症状がなくても、その後体調が悪くなったときは、早めに医療機関を受診し、その際は必ず渡航先も伝えてください。
○海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省検疫所ホームページ)
 https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html 
○海外感染症発生情報(厚生労働省検疫所ホームページ)
 https://www.forth.go.jp/topics/fragment1.html


◆◆ ノロウイルスによる感染性胃腸炎に気をつけましょう ◆◆
【 予防方法 】
1.最も大切なことは、手を洗うことです。
 排便後や、調理・食事の前には、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
2.処理をする人自身が感染しないように気をつけましょう。
 おう吐物や下痢便にはウイルスが大量に含まれています。
 これらを処理するときは、使い捨ての上着や、マスク、手袋を着用し、ペーパータオルなどで静かに拭き取りましょう。
 拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(※家庭用塩素系漂白剤でも代用可)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをしましょう。
 また、処理をした後はしっかりと流水で手を洗いましょう。
3.おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、85℃で1分間以上の熱水処理または次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効です。
 おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、ウイルスが飛び散らないように汚物を除去し、熱水処理または次亜塩素酸ナトリウムで消毒をしましょう。
4.食品は、中心部まで十分に加熱しましょう。(中心部を85〜90℃で90秒間以上)
 二枚貝の生食を控えましょう。中心部までしっかり加熱すれば安心です。

※塩素系漂白剤を使用する際には、「使用上の注意」を確認しましょう。また、アルコールの効果は低いとされています。

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       岡山県感染症週報 第49週 
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◆2023年 第49週( 12 / 4 〜 12 / 10 )の感染症発生動向(届出数)
■全数把握感染症の発生状況
第 47 週 5類感染症 梅毒 1名(20代 女)
           薬剤耐性アシネトバクター感染症 1名(60代 男)
第 48 週 4類感染症 レジオネラ症 1名(80代 男)
     5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症 1名(80代 女)
           梅毒 2名(30代 男 1名、60代 男 1名)
第 49 週 2類感染症 結核 1名(80代 男)
     3類感染症 細菌性赤痢 1名(40代 男)
           腸管出血性大腸菌感染症 2名(O26:小学生 男 1名、O157:幼児 男 1名)
     4類感染症 つつが虫病 1名(80代 男)
           レジオネラ症 1名(80代 女)
     5類感染症 アメーバ赤痢 2名(50代 男 1名・女 1名)
           侵襲性肺炎球菌感染症 2名(30代 男 1名、80代 女 1名)
           梅毒 2名(30代 男 1名、50代 女 1名)
■定点把握感染症の発生状況
○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で253名(定点あたり3.01人)の報告がありました。
○インフルエンザの報告が、過去10年間の同時期と比較して多くなっています。
○咽頭結膜熱の報告が、過去10年間の同時期と比較して多くなっています。詳しくは下記をご覧ください。
○A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が多くなっています。
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1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で253名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり2.17 → 3.01人)。
 詳しくは、「☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報」および岡山県感染症情報センターホームページ
 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』をご覧ください。
2 インフルエンザは、県全体で2,923名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり31.55 → 34.80人)。
 岡山県は12月1日に『インフルエンザ警報』を発令し、広く注意を呼びかけています。
 詳しくは、「インフルエンザ週報」および岡山県感染症情報センターホームページ
 『2023/24年シーズン インフルエンザ情報「インフルエンザ警報」発令中!』をご覧ください。
3 腸管出血性大腸菌感染症は、2023年第49週に2名の報告があり、2023年の累計報告数は103名となり、2022年の年間報告数:66名を超えています。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『腸管出血性大腸菌感染症注意報 発令中!』をご覧ください。
4 つつが虫病は、2023年第49週に1名の報告があり、2023年の累計報告数は4名となりました(2022年の同時期:4名)。
 ダニが媒介する感染症として、他に重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱などがあり、
 2023年は第49週までにSFTSが4名、日本紅斑熱が13名の報告がありました。
 これらは、病原体を保有するマダニまたはツツガムシに刺咬されることで感染します。
 また、SFTSに関してはイヌやネコからの感染も報告されています。
 詳しくは、岡山県感染症情報センターホームページ『ダニが媒介する感染症に注意しましょう』をご覧ください。
5 梅毒は、2023年第49週に2名の報告があり、2023年の累計報告数は274名となり、
 1999年の感染症法施行以降で最多であった2022年の年間報告数:197名を超えています。
 2023年の全国の発生状況は、第48週までの累計報告数が13,788名(2023年12月6日時点)であり、
 最多であった2022年の年間報告数:13,221名(2023年10月28日時点)を超えています。
 また、全国の先天梅毒が第48週までの累計報告数で35名となり、1999年以降で最多の年間報告数となっています。
 詳しくは、コラム「梅毒(性感染症)に気をつけましょう!」をご覧ください。
6 咽頭結膜熱は、県全体で163名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり3.04 → 3.02人)。
 過去10年間と比較して最も多いレベルで推移しており、全国も同様です。
 岡山県は、第46週の定点あたり報告数が、国が示す警報基準値「3」を上回ったことから、注意喚起を行っています。
 この感染症は、通常、6月頃から徐々に流行しはじめ、7〜8月にピークとなりますが、今年は通常と異なる時期に増えています。
 岡山県の注意喚起、病気の特徴、予防法は次をご覧ください。
 → 『咽頭結膜熱(プール熱)患者が増えています(注意喚起)』(岡山県健康推進課)
   https://www.pref.okayama.jp/site/presssystem/888127.html
   『咽頭結膜熱とは』(国立感染症研究所)
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/323-pcf-intro.html
   『わかりやすい感染症Q&A』(一般向け)(厚生労働省)
   https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou16/01.html
7 感染性胃腸炎は、県全体で288名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり5.30 → 5.33人)。
 地域別では、岡山市(7.93人)、備前地域(7.20人)、備北地域(5.50人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 岡山県は『食中毒(ノロウイルス)注意報』を発令し、食中毒予防を呼びかけています。
 冬の感染性胃腸炎の原因は、ノロウイルスなどのウイルスによるものが多いと言われています。
 手洗いの徹底、食品の十分な加熱、おう吐物・下痢便の適切な処理など、感染予防と拡大防止に努めましょう。
 県内の発生状況など、詳しくは岡山県感染症情報センターホームページ『2023/24年 感染性胃腸炎情報』をご覧ください。


☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で253名の報告があり、前週から増加しました(定点あたり2.17 → 3.01人)。
 地域別では、美作地域(6.00人)、真庭地域(4.33人)、倉敷市(3.75人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
 年代別では、10代および70代を除く年代で前週から増加しました。
 基本的な感染防止策(効果的な場面でのマスク着用、手洗い等の手指衛生、換気、3密(密閉・密集・密接)の回避、
 健康的な日常生活、ワクチン接種、体調不良時の備え)に留意し、自主的な判断により実施しましょう。
 → 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報』(岡山県感染症情報センター)
    https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html

その他コラムは・・・
『梅毒(性感染症)に気をつけましょう!』
『風しんの抗体検査(無料)を受けましょう!』
『ノロウイルスによる感染性胃腸炎に気をつけましょう』
を掲載しています。

◆関連リンク◆
〇新型コロナウイルス感染症について(岡山県)
https://www.pref.okayama.jp/page/645925.html
〇新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
〇風しんの無料抗体検査が受けられます(岡山県)
https://www.pref.okayama.jp/page/380502.html
〇風しんの無料抗体検査(岡山市)
https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000008413.html
〇風しん抗体検査について(倉敷市)
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/20725.htm
〇風しんの追加的対策について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html
〇風しんに関する疫学情報(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-top/2145-rubella-related/8278-rubella1808.html
〇“風疹ゼロ”プロジェクト(日本産婦人科医会)
https://www.jaog.or.jp/rubella/
〇性感染症(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/route/std.html
〇梅毒対策(岡山県健康推進課)
https://www.pref.okayama.jp/site/syphilis/
〇ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
〇食中毒予防の3原則(岡山県生活衛生課)
https://www.pref.okayama.jp/page/detail-101780.html
〇家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00006.html
〇インフルエンザに関する報道発表資料(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00014.html
〇重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html
〇日本紅斑熱とは(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/448-jsf-intro.html
〇ツツガムシ病とは(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/436-tsutsugamushi.html
〇マダニ対策、今できること(国立感染症研究所)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html


■「週報」 掲載ページ
https://www.pref.okayama.jp/page/99228.html
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報(岡山県感染症情報センター)
 https://www.pref.okayama.jp/page/644784.html
■2023/24年シーズン インフルエンザ情報(岡山県感染症情報センター)
 https://www.pref.okayama.jp/page/630182.html
■2023/24年 感染性胃腸炎情報(岡山県感染症情報センター)
 https://www.pref.okayama.jp/page/detail-92000.html
■予防接種情報(岡山県感染症情報センター)
https://www.pref.okayama.jp/page/356399.html

岡山県健康推進課ホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/36/
岡山県感染症情報センターホームページ
https://www.pref.okayama.jp/soshiki/309/

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発行:岡山県感染症情報センター(岡山県環境保健センター)
  
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当メールマガジンへのご意見
ekigaku@pref.okayama.lg.jp
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  • [登録者]岡山県感染症情報センター
  • [言語]日本語
  • [エリア]岡山県 岡山市
  • 登録日 : 2023/12/14
  • 掲載日 : 2023/12/14
  • 変更日 : 2023/12/14
  • 総閲覧数 : 49 人
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