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さて、前回はファッション、つまり見た目での印象作りについて書かせて頂きました。今回はルックス以外での良い印象作りについてです。女性に向けて書いていますが、男女ともに当てはまることが多くあると思いますので、男性の皆さんも参考にしてみてください。

コロナが発生して早3年が経ち、どの国も“with コロナ”の生活に慣れてきて、多くの人が外に出始めています。もちろん外で対面でのデートもできるようになってきました。第一印象について、過去何度か書かせて頂きましたが、改めて対面でのデートでどのように相手に良い印象を与えられるかについて参考にしていただければと思います。

まずは言わずとも、自然な笑顔。これについては詳しくは書く必要はありませんね。しかしとても大切なので一応あげておきます。

そしてケミストリーを左右するのは会話。会話がスムーズに盛り上がれば、ケミストリーが合ったと言えるでしょう。さらに言えば、会話でケミストリーを作ることも可能と言えます。では会話をする上でどんなことが大切なのでしょうか？それは内容よりも、会話のバランス、前向きな態度、言葉のチョイス、仕草、誠実な姿勢です。

会話のバランス

「どんな会話をすればよいか分からない」「共通点がなかった」などとよく相談されるのですが、お相手に質問をして「あなたの事を知りたい」という姿勢が伝われば会話はスムーズに進むはずです。相手に質問をし、相手が口下手で一言でしか戻ってこなくても、そこを糸口に掘り下げる。例えば趣味を聞き、たとえ相手が「旅行」としか答えなくても、過去どこに行ったことがあるか、なぜそこがよかったのかともう一歩踏み込んで会話を続けていくと、お相手は自分に興味を持ってもらっていると感じるでしょう。そして、自分の過去の旅行の経験などもシェアしやすくなり、会話をスムーズに進めることができます。

ここで気をつけたいのは、お相手もあなたに同じように、質問をしてくれれば会話が弾むのですが、そうでない場合、あなたが一方的に質問攻めをしていないかです。彼女（彼）は質問をたくさんしてきたけど、自分のことは全く話してくれず、心を開いてくれなかったとか距離があったなんてことも起こり得ます。

自分が1回話したら、相手に2回話しをさせるくらいがちょうど良いバランスです。お互いに同じように思っていれば、会話のキャッチボールがうまくいき話が弾むはずですが、そうでない場合は1：2のバランスを意識して会話をしてみるとよいと思います。

前向きな態度

お相手の良いところを見つけて褒める習慣をつけるよいでしょう。誰でも褒められればうれしいですが、特に男性は女性に比べて褒めてもらう機会が格段と少ないようです。女性は、服が素敵だとか、新しい髪型が似合ってる、持っている小物が可愛いなど、小さなことを自然に褒めあっていますが、男性同士でそのような光景はあまり目にしないと思います。なので、何か小さいことでもよいので褒めてもらえると、自分に好意を持ってくれていると自信にもつながります。「そのシャツ、あなたに似合ってますね」とか、「そのネクタイいい色ですね」など小さいことでよいのです。

よく男性は女性の印象をわずか数秒で判断すると言いますが、反対に自分が認められたかどうかにも敏感です。初対面で素敵な笑顔で対応されれば、自分を認めてもらえたと感じ、リラックスして会話を楽しむことをできます。これは女性にももちろん言えることですが、実は男性も繊細だということを知っておくとよいかと思います。お互いに厳しいチェックの目で見るのではなく、まずはよいところを探しましょう。

そして、男性があなたを褒めてくれた場合、「ありがとう」だけではない返しができれば完璧です。

よいキャッチボールの例

お相手：「そのイヤリング素敵だね」

あなた：「ありがとう。これ、お気に入りのイヤリングで特別な日にはついこのイヤリングを選んじゃうの」

など、あなたのためにおしゃれしてきたというニュアンスで返せればあなたはデート会話のマスターです。彼と会うのを楽しみにしていることや、彼は特別だと伝えられたら、彼はとてもうれしくなるはずです。

注意点

男性を褒める時に“キャバクラ現象”を起こさないように気をつけましょう。男性を喜ばせる “さしすせそ” の定義を聞いたことはありますか？

• 「 （さ） さすが」
• 「 （し） 知らなかった」
• 「 （す） すごい」
• 「 （せ） センスよい」
• 「 （そ） そうなんだ」

女性が発することで男性を喜ばせるという「モテテク」です。これをすると、彼が気持ちよくなりすぎて、キャバクラ現象が起きてしまうことがあります。普段はそんな人ではないのに、持ち上げられすぎて自分のことばかり話してしまい、相手を盛り上げすぎてしまったあなたが疲れ切っていては、全く意味がありません。

彼は彼女が自分に好意を持っていると勘違いしているので、自慢話が止まらず、実はあなたの気持ちがどんどん盛り下がっているということに気がつきません。2度目のデートにつなげられなかった彼は「なぜ？？？」となってしまいます。これは女性の責任でもあるので、“さしすせそ”を連発しすぎていないか気をつけましょう。男性のみなさんもキャバクラ現象が起きていないか重々気をつけてくださいね。

言葉のチョイス

同じ意味でも言葉を変えるだけで、印象が大きく変わります。例えば「嫌い」ではなく「得意ではない」とか「あまり好まない」と変換するだけで、随分ネガティブな印象が和らぎます。

つい最近も言葉のチョイスを間違えて、とんでもない印象を与えてしまった男性がいました。

女性から、どんな人をパートナーとして希望しているかの質問に「世話女房」と答えてしまったのです。「世話女房」からみなさんはどんな印象を受けますか？彼は自立した好奇心旺盛な女性を希望しているのですが、「世話女房」ではイメージがかなりずれているのではないでしょうか？よくよく話を聞いてみると、彼は小さなことを自分のためにしてくれた時に愛されていると感じるタイプの方で、署名な「The Five Love Languages」に書いてある表現の中の“Act of Service”、そして、それに当てはまる日本語は「世話女房」だと思ったと…。

でも「世話女房」が好ましいなどと飛躍した表現をしてしまうと、家庭的な女性に世話してほしい昭和の亭主関白な男性像が浮かんでしまうのではないでしょうか？それを聞いた女性は、私には到底勤まらないと感じたそうでした。

くだんの「The Five Love Languages」とはAct of Service, Receiving Gifts, Quality Time, Words of Affirmation, Physical Touchです。彼は、きちんと本の話を話題に出し、彼女に彼の本意を伝えるべきでした。そして反対に彼女にも同じ質問をすることで、彼女のことを知ることもでき、会話も広がったことでしょう。

仕草

話をしている時に、「きちんと相手の目を見る」「うなずく」「興味を持って話を聞いている」という表情などでも印象が大きく変わります。携帯をいじるのは言語道断。どうしても携帯をチェックしなくてはいけない場合は、前もって説明しておきましょう。貧乏ゆすりや落ち着きのない態度をしていないか客観的に自分をチェックしてみてくださいね。どうしても緊張しているのであれば、いっそその気持ちを伝えたほうが好印象です。

誠実な姿勢

外で実際に会える場合は、相手のことがいろいろと見えてきます。もしレストランで食事をする場合、オーダーの仕方でも印象が変わるでしょう。あなたへの気遣いだけではなく、ウエイトレスやウエイターへの対応、話し方、ドリンクがなかなか出てこないことにどれくらい忍耐があるかなど、相手の人柄を垣間見ることができるよい機会です。また、あなたの人柄もしかり。相手が選んだレストランで、食事がなかなか出てこないことについて文句を言ってしまうと、レストランの選択ミスと、自分の失敗を指摘されたと感じるかもしれません。「ゆっくり話せていいと思う」など言葉にして余裕を持った対応ができると、あなたの印象がよくなること間違いなしです。