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市長の日記「ローカルフードマルシェ、木技匠の祭典、ほか」

気温がだいぶ下がってきました。昨夜にはスーツ類を夏物から秋冬物に衣替えし、晩秋から初冬への気温変化に備えたところです。

 茨城の出張から戻った翌17日、朝一番で早川へ。早川河川漁業協同組合の皆さんが実施する、ニジマスのキャッチ&リリースのチャリティー釣り大会の様子を拝見。同漁協の熱心な活動もあって、早川は現在国内でも有数の渓流釣りの名所となっており、この日も近隣だけでなく遠方からも多くの釣り客が参加。集められた遊漁料は組合の活動を通じて早川の環境整備やアユなどの放流に活かされます。
 小田原の場合、水産振興の取組はとかく海に偏りがちですが、こうした内水面漁業にもしっかりと力を注ぎ、小田原箱根地域の宝である早川の環境を守っていきたいと思います。

 市内では前日に引き続き「城下町おだわらツーデ―マーチ」が開催されました。夜中に雨が降りましたが、スタートのころにはスッキリと晴れ上がり、日差しを浴びると汗ばむくらいの好天に。20キロ、10キロ、5キロの各コースの出発に際し参加者を激励し、銅門から出発する皆さんをハイタッチでお見送りしました。

 隣接する二の丸広場では、例年の「農業まつり」を模様替えし「ローカルフードマルシェ」と称した食のイベントを開催。これは、「健やかな食のまち」を目指す小田原の姿を広く発信することを目的としており、農林水産分野の生産者や食品産業関係者、飲食店などの皆さんが一堂に会し、小田原の食の恵みを実感してもらおうという企画。天候にも恵まれ、会場はとても賑わっていました。
 小田原地魚大作戦協議会、小田原有機の里づくり協議会、JAかながわ西湘、小田原短期大学、環境志民ネットワークをはじめ、趣旨に賛同しご協力いただいた諸団体の皆さんに感謝申し上げます。

 お堀を挟んだ三の丸ホールでは、小田原箱根を中心としたエリアの木工に関わる皆さんの技の粋が集められた「木・技・匠の祭典」が行われていました。ホール内では木製品コンテストである「木工-1グランプリ」の入選作品の展示、屋外では青空木工市、観光交流センターではからくり箱体験コーナーなどが展開され、見ごたえ十分。入選作品のレベルの高さには、毎年驚かされます。若手(もはや中堅?)の実行委員会を中心とした当業界のこれからが本当に楽しみです。

 夕刻、ヒーリングアートの勉強会がUMECOにて開かれました。現在建築中の新市立病院の中に、様々なアートを取り入れてほしいと願う市民の皆さんの主催です。
 講師には、長年ヒーリングアートの研究や全国各地の医療施設などにおける導入に携わってこられた、この分野の第一人者である女子美術大学名誉教授の山野雅之さん。山野さんが学生さんたちと一緒に手掛けてきた数多くの事例の写真、アートが健康の回復にもたらすプラスの影響に関するエビデンスなどが紹介され、たいへん有益な勉強会となりました。新しい病院が、世界各国で取り組まれているこうした最新の知見を取り入れ、優しく温かな空間となっていくことを願います。

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