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みなさんこんにちは。岡山市感染症エクスプレス令和5年10月27日号です。
　このメールマガジンでは岡山市の感染症発生動向調査（週報）の速報やトピックについて発信します。

■感染症発生動向調査　週報（速報）
　岡山市内では、インフルエンザの定点当たり報告数は10月に入り減少傾向でしたが、第42週は今シーズンで最も多い報告数を記録しました。全国的にも増加傾向が続いているため、注意が必要です。

◇第42週（10/16〜10/22）で定点あたりの患者報告数が多かった疾患
１)インフルエンザ　184件　定点あたり8.36（前週　71件　定点あたり3.23）
２)感染性胃腸炎　49件　定点あたり3.50（前週　59件　定点あたり4.21）
３)溶連菌感染症　31件　定点あたり2.21（前週　22件　定点あたり1.57）

◇第42週（10/16〜10/22）の定点あたりの患者報告数と前週との比較では
※前週を（　）で表記
新型コロナウイルス　　　1.45（2.14）　〔↓〕
インフルエンザ　　　　　8.36（3.23）　〔↑〕
RSウイルス感染症　　 　 0.07（0.00）　〔↑〕
咽頭結膜熱　　　　　　　1.07（0.79）　〔↑〕
溶連菌感染症　　　　　　2.21（1.57）　〔↑〕
感染性胃腸炎　　　　　　3.50（4.21）　〔↓〕
水痘　　　　　　　　　　0.21（0.14）　〔↑〕
手足口病　　　　 　 　　0.71（0.50）　〔↑〕
伝染性紅斑　　　　　　　0.00（0.00）　〔→〕
突発性発疹　　　　　　　0.14（0.21）　〔↓〕
ヘルパンギーナ　　　　　0.29（0.36）　〔↓〕
流行性耳下腺炎　　　　　0.14（0.00）　〔↑〕
急性出血性結膜炎　　　　0.00（0.00）　〔→〕
流行性角結膜炎　　　　　0.20（0.40）　〔↓〕
となっています。
※この週報は速報性を重視していますので、今後の調査などの結果に応じて、若干の変更が生じることがあります。

◇例年や前週までの感染症動向については下記のホームページをご参照ください。
〇岡山市ホームページ「感染症発生動向（岡山市感染症情報センター）」はこちら
　https://mailmag.city.okayama.jp/c.p?02cUINCgZf

◇感染症発生動向調査週報とは
『感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律』で規定された感染症のうち、インフルエンザや感染性胃腸炎などの定点把握対象疾患は、選出した医療機関（定点医療機関という）のみから報告され、患者数を調査集計することにより感染症の流行状況をモニタリングしています。
　定点把握対象疾患のうち、内科・小児科・眼科定点疾患は、市内の定点医療機関から毎週報告を受けており、1週間の患者報告数を定点医療機関の数で割ったものを定点あたりの報告数として集計しています。

【今週のトピック】感染成立の3要素に基づいた対策〜宿主の抵抗力の向上〜
　先週に引き続き、感染成立の3要素に基づいた対策として、宿主の抵抗力（免疫力）の向上についてご紹介します。宿主とは、感染の可能性がある人や生き物のことを指します。日頃から抵抗力（免疫力）を向上させるためには十分な栄養摂取や睡眠の確保、ワクチン接種などが有効ですので、感染症の流行前などのワクチン接種が推奨される時期には、ぜひご検討ください。

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