世界の中心でトップスタイリストになる(美容師、ネイリスト必見!)

個のタレント性を評価するハリウッドではスタイリストへの報酬も極めて高い。ビザ・グリーンカードやコスメトロジーライセンスの取得して、アメリカでその才能を開花しトップスタイリストになろう!

2019年 1月 7日更新

第7回 : 夢を実現するロードマップ

これまで、私は、数多くの日本人スタイリストの相談に乗ってきました。

Q.日本でチェーン展開している美容サロンの店長を務めてきました。経歴を生かしてアーティストビザを取得したいのですが、どうしたらよいでしょうか?

Q.日本でアイ・デザイナーをしています。ワーク・パーミット(就労ビザ)のあるビザを取得できますか?

Q.現在、アメリカの美容学校で、コスメトロジー・ライセンスを取得するために勉強しています。M1ビザなど、どうしたらワーク・パーミットのあるビザを取得できますか?

Q.日本でネイルサロンのオーナーをしていましたが、こちらで資格もワーク・パーミットのあるビザも持っていません。どうしたらよいでしょうか?

Q.日本で美容専門学校に卒業して、美容師歴もあります。トランスファーでコスメトロジー・ライセンスを取得できますか?

まず、日本のスタイリストさんに、ぜひやっていただきたいのが、以下の質問を自身に問いかけ、考えを整理することです。

「あなたは、アメリカで、スタイリストとして何をしたいのですか?そしてそのゴールは何ですか?」

おそらく、回答は、大きく以下に分けられると思います。

1.アメリカでスタイリスト(ヘア、ネイル、アイラッシュ、エステなど)として働き活躍したい(日米両方で働きたい方を含む)。

2.アメリカで美容サロン(ヘア、ネイル、アイラッシュ、エステなど)を経営 したい。

3.アメリカでの美容留学経験を日本で生かしたい(アメリカでは働かない)。

割り合いとしては、1番の回答が最も多く、次いで多いのが2番。3番は稀のように思います。

上記に基づいて考えると、

美容留学の現状は、日本のスタイリストの夢や目標を実現しているのでしょうか?

答えは“No”と言えます。

なぜでしょうか?

それは、美容留学の現状が、スタイリストの目的・目標と乖離しているからです。

どうして乖離しているのでしょうか?

日本のスタイリストは、いずれアメリカで働きたいのです。

では、どうしてアメリカの美容学校に行くのですか?

日本のスタイリストは、日本と同じように、学んで資格を取得した後、アメリカでも働く環境が待っていると思っているのです。

アメリカ美容専門学校の卒業の後に、働く環境はないのでしょうか?

アメリカの美容学校に通っている場合、そこで出るビザの大半はM1ビザです。M1ビザは、アメリカの専門学校に行った場合に発行されるビザですが、ワーク・パーミットのあるビザに非常につながりにくいのです。また、M1ビザでは、アメリカのソーシャル・セキュリティー・ナンバーを取得できないため、コスメトロジー・ライセンス取得のためのテストも受けることができません。

アメリカ美容専門学校では、OPTで働き先が決まれば、ソーシャル・セキュリティー・ナンバーが出るので、テストが受けられると聞きました。それで大丈夫なのでしょうか?

いえ、大丈夫ではありません。私自身サロンオーナーでもあるので分かります。OPTとは、就職先が決まってから発行される職業体験ビザです。どこのサロンオーナーも、コスメトロジー・ライセンスを持たないスタイリストは雇用しないでしょう。例え「雇用が決まれば、テストを受けて1回で合格して、そしたら働くことができます!」と言われても、ソーシャル・セキュリティー・ナンバーが発行されてから、テスト申し込み、その後の受験まで、3カ月以上はかかるでしょう。OPTの期間が3~6カ月と考えると、ライセンスを取得できても、ほとんど雇用できる期間は残っていません。

OPTの後に、ワーク・パーミットのあるビザのサポート前提で、雇用してもらえばいいのではないでしょうか?

日系美容サロンオーナーは、美容専門学校を卒業間近のスタイリストが、最もこれを前提に交渉してくることを熟知しています。ですから、ライセンスは働き始めた後に取得すると言ったとしても、実際に雇用契約は非常に難しいと言えると思います。

ではどうしたらよいのでしょうか?

1.アメリカで美容の勉強をして、もしその後働きたい場合はF1ビザで渡米してください(英語語学学校や美容系学校でも弊社提携学校はF1ビザを出してくれます)。F1ビザなら、M1ビザよりも滞在できる期間が長く(5年)、弊社提携学校であれば、ソーシャル・セキュリティ・ナンバーが取得できる上、OPTも1年間です。その後のワークパーミットのあるビザ(Oビザ、E2ビザ,投資ビザ)やグリーンカードへの切り替えの道もいくつもあります。

2.もし、アメリカで最初から働きたい場合は、日本でワークパミットのあるビザ(Oビザ、E2ビザ、投資ビザなど)にチャレンジする方がよいでしょう。弊社美容アカデミーには、ビザ取得の前にESTAでコスメトロジー・ライセンスを取得するプログラムがあります。弊社は、ライセンスを取得している状況で、アメリカでの就職活動やあなたと契約したい美容会社やサロンを紹介することが可能です。

3.いずれアメリカで美容サロンや美容会社のオーナーになりたい場合は、M&Aによる投資ビザがよいでしょう。投資金額も5万ドル程度で、投資ビザ(E2ビザ)を取得できるケースがあります。間違っても、こちらで一からテナントを借りるといった日本と同じような店舗作りをしてはいけません。開業までお金と費用が非常にかかります。私自身も、M&A(買収)の投資ビザがきっかけで、アメリカに来ました。ビザを3カ月間で取得し、最初から黒字経営を考えると圧倒的にこの方法がよいと思います。この件は、長くなるので、別途コラムでご紹介します。

今回は、私の経験を踏まえて、スタイリストの夢や目標を大きく分類し、そこからライセンスやビザの取得に関するロードマップを記述しました。スタイリスト(ヘア、ネイル、マツエク、エステなど)により、バックグラウンドや目標は異なるので、詳しい個別対応(明確なロードマップ)は、下記メールまたはLineでお問い合わせください。

2019年 1月 7日更新

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Columnist's Profile

エージェント(AGENT)Yuka Takahashi(YUKA ENTERPRISES)

幼少期より美容に興味を示し、あらゆる美容品を購入し、自ら美容プロダクトの研究をはじめる。その後カラーアナリスト、スタイルコンサルタントなどの資格を取得。22歳で年商100億円の美容関連会社の役員になる。クライアントへの美容アドバイザーとしても活躍。その後、2013年にビバリーヒルズの高級美容総合サロン Yuki Sharoni Beauty & Lifestyle社を買収。現在、ウエストハリウッドのロバートソンでYuka Styleサロン、美容アカデミーを経営する傍ら美容経営者、スタイリスト、美容学生へのコンサルタント・アドバイザーとしても活動している。

日本人スタイリストの活躍を拡げるためカリフォルニア州のタレントエージェントライセンスを取得。スタイリストエージェントとしての生涯目標は日本人スタイリスト3人、ORIBE* レベルまでプロデュースすること。

* ORIBEはニューヨークのヘアスタイリスト。Luxury Brand PartnersとともにORIBEブランド確立。2017年12月に日本企業のKAOが買収。Yuka Styleもこれに関与している。https://www.oribe.com