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カリフォルニア州では、車の売却時にスモッグチェックや排気ガス検査が必要で、基本的にこの検査をパスすることは売り手の義務となっています（業者売却では免除されます）。もし、何らかの不具合で車がスモッグチェックに合格できない場合は売却不可能となります。また、車の権利書（通称ピンクスリップ）が手元にあるか確認しておかなければなりません。権利書は普段使用しないので、しまい込んでどこにあるか分からない、紛失してしまったというケースも多くあります。

できるだけ高値で売却したいのはもちろんですが、適正価格を知るのは重要です。アメリカではこちらのサイトがとても広く使用されていますので参考にしてみてください。

まずは、個人売買できるページを持つ媒体やソーシャルメディアを活用し、買い手を探しましょう。購入希望者からの質問事項や値段交渉への対応ですが、これが意外と苦労することがあります。時には、車の履歴レポートやメンテナンス記録を求められることもあるので事前に準備をしておくとよいでしょう。車を見せるまでに何度もやり取りをしなくてはいけないケースも多く、やっと車を見せることになったのに、その場で小さな傷やタイヤ消耗などを理由に、低い値段提示されることもあります。

実際に車を見せる際には、細心の注意を払いましょう。車の持ち逃げや誘拐などの危険を防ぐためでもあります。

• 待ち合わせは日中明るい時間に、人通りの多い場所を選ぶこと。
• 同行者を連れていくこと。
• 試乗前に相手の免許証の写真を撮らせてもらうこと。

無事に交渉が成立し、売却が決定した後も手続きしておきたい事項があります。カリフォルニア州での車の売却は、いたってシンプルで、権利書に必要事項を記入して買い手に渡し、DMV（車両管理局）にRelease of Liability（車の売買報告フォーム）を提出すれば完了です。しかし、個人売買の場合は、交渉成立と同時に名義変更をしておくことをお勧めします。これは、買い手が名義変更前に違反チケットを切られたり、登録更新代未払いで放置しその請求書を売り手が受け取ることになったりなどのトラブルを避けるためです。前述のRelease of Liability により、このような状況から売り手を保護できることになっていますが、実際には違反通知は売り手に送られ続けることになります。その度に、売却報告をすることになると面倒ですし、精神的にもストレスがかかってしまいます。名義変更をその場で完了してしまえば、その後の心配は一切不要です。なお、名義変更はDMVが基本ですが、予約なしでは数時間ほど手続きに時間がかかります。AAAの会員であれば手数料無料です。またはDMV登録代行業者（DMV支払いとは別に手数料60～70ドル）でも名義変更可能です。

個人売買の場合、売却の代金受け取りはほぼ現金です。偽札が心配な場合は「偽札チェックペン」など持参するとよいでしょう。また、高額現金を所持していると犯罪に巻き込まれる危険もありますので、速やかにその場を離れましょう。買い手が小切手希望の場合は、個人小切手ではなく銀行発行のCashier’s Checkを要求し、偽小切手が心配な場合は、買い手と銀行に同行し作成してもらってください。