一言に災害と言っても、その種類は様々です。 災害の違いに応じて対応の仕方も変わってくるとこはご存知ですか?
今回は、防災対策の最後のステップ、 『 防災対策 STEP3 - 事前に知識を身に付ける 』 と題して、それぞれの災害の対処法についてお話したいと思います。
1) 地震のとき
室内にいる場合、身を伏せ、丈夫な家具の下に避難、あるいは室内の壁に背中を押し付けてしゃがみ、頭を守り、揺れが治まるまで待つ。 慌てて屋外に飛び出る行為が一番危険。屋外にいる場合は、建物や木から離れて、身を伏せて、頭を守り、そして待つ。 運転中の場合、車を寄せて駐車し、頭と首を守る。
2) 火事のとき
すぐに外に避難する。ドアを開ける前には、ドアが熱くなっていないかを確認する。 煙の中では、床に伏せて這いながら避難する。 もしもどこかに閉じ込められた場合は、窓から助けを求める合図を出す。 一旦外に出たら、そのまま外で待機する。
3) 津波のとき
海岸沿いにいる場合、地震の揺れが治まったら直ちに内陸部、または高い所へ向かう。 海岸沿いのショッピングモールやホテルなどの高層ビルにいる場合は、揺れが治まったら直ちに建物の上階へ移動する。 船に乗っている場合は、海岸に近づけば近づくほど危険性が高いので、そのまま外海で待機する。
4) 化学汚染、空気感染症のとき
家の中に留まる。 ドア、窓、換気口をすべて閉め、カギをかける。 他に空気が入り込みそう所には濡れタオルやテープでふさいでおく。 化学物質は空気よりも重いことがしばしばあるので、絶対に地下には行かないようにする。
それぞれの災害対処法については以上です。
ご参考になりましたでしょうか?
この内容をふまえて、次は災害後の対策についてご説明いたします。
1) 怪我の程度を調べる
まずあなた自身が怪我をしていないか調べてください。 そして自分ができる範囲の応急処置を他の人に施しましょう。 救急車や消防隊へは命にかかわる状態の時のみ電話をしてください。
2) ラジオを聴く
地方行政の指示に従い、避難勧告が出されたら速やかに避難してください。 避難する場合、体を保護する服と丈夫な靴を着用してください。
3) 自分の居る場所を点検する
懐中電灯を使って、火事の有無、火事の危険性、ガス漏れ、化学汚染、ガラスの破片、落下物がないか調べましょう。 公共サービス団体に指示された場合にのみ水道や電気を止めましょう。 また、ガス漏れの疑いがある場合のみ、ガス栓を閉めましょう。 崩壊の危険がある建物からは離れ、ガス臭などがしたら直ちに避難しましょう。
さらに、赤十字では災害に備えて事前に基礎的な応急処置や心肺蘇生法のトレーニングを受けておくことをお勧めしています。 赤十字でもトレーニングを提供しておりますので、興味のある方は、下記の連絡先までお問い合わせください。
事前に知識を身に付け、災害時に適切な行動をとれるように心がけましょう。 3回にわたって、防災対策の基礎について書かせていただきました。
次回からは、防災対策に必要な知識をより詳しく説明していきたいと思います。