赤十字ベイエリアチャプターからのお知らせ

赤十字では、地震を含めた災害から自分の身を守るために知っておくべきことや、準備しておかなければいけないことを詳しくご案内しています。この機会にもう一度ご自身の防災対策を見直しましょう。

2010年 6月 18日更新

第1回 : 日米間の赤十字の役割の違い

「赤十字」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
一般的に皆さんが想像するのは、「病院、献血、看護師育成」など医療関係の活動ではないでしょうか?

赤十字は、現在186カ国が加盟している、非政府機関(NGO)です。 世界中の赤十字が7つの基本原則(人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性)を共通で持ち、この基本原則を軸に各国ごとにそれぞれ異なった役割を担っています。

日米間でも赤十字の役割には大きな違いがあります。 日本では、医療に関連する役割を果たしているのに対し、アメリカでは民家の火災から地震などの大災害までをサポートする災害支援の役割を担っています。 一般的にアメリカに長く住む日本人の方も、赤十字と聞くと病院を連想される方が多く、本来のアメリカ赤十字の役割を理解されていないのが現状です。

そこで第1回目では、アメリカ赤十字の活動内容についてご紹介し、日本とアメリカの赤十字の役割の違いを皆さんに理解して頂ければと思います。

アメリカ赤十字の主な役割

アメリカ赤十字は、ボランティア活動や募金などの協力の下、地震、住宅火災、森林火災、洪水、地すべり、津波、インフルエンザの流行、化学汚染、テロ行為などの災害に対応した災害支援を軸として活動しています。 アメリカ赤十字におけるボランティアの役割は非常に大きく、各州が協力しあいながら、民家の火災から大規模災害、テロ行為や大量破壊兵器による比較的新しい災害など、あらゆるケースの災害に対応できるようにトレーニングを受けています。 また、アメリカ赤十字では、備えを万全にし災害時の被害を最小限に抑えるため、平時の災害予防や対策として、私たち民間を対象に応急処置、心肺蘇生、AEDの使い方、防災対策の講習会の実施など、多岐にわたるトレーニングにも力を注いでいます。

アメリカ赤十字ベイエリアチャプターと地震対策

皆さんは知っていましたか?

カリフォルニアでは、2037年までにマグニチュード6.7以上の大地震(阪神淡路大震災級)が99%の確立で起きると推測されています。 この情報を踏まえ、アメリカ赤十字ベイエリアチャプターでも、地震対策として地震対策ハンドブック、パンフレット、緊急連絡先カードなど地震に関する情報を印刷物やウェブサイトで提供をするとともに、応急処置や心肺蘇生法などのトレーニングを実施しています。

そこで、次回から3つのコラムに分けて、赤十字の提案する地震対策のための「3つのステップ」について詳しくお話しいたします。

  1. 防災対策 STEP1 - 計画を立てる ・ Make a Plan
  2. 防災対策 STEP2 - 防災セットを用意する ・ Get a Kit
  3. 防災対策 STEP3 - 事前に知識を身に付ける ・ Be Informed
記事担当 : 西山知実 本田貴和子

2010年 6月 18日更新

赤十字や防災対策についてもっと詳しく知りたい方は是非下記のリンクをご覧ください。
"Get Prepared"のセクションに行っていただくと、日本語のパンフレットなどがご覧いただけるようになっています。

American Red Cross Bay Area Chapter Website
http://www.redcrossbayarea.org

Columnist's Profile

American Red Cross Bay Area赤十字ベイエリアチャプター(American Red Cross Bay Area)

赤十字は人道支援を目的とする非政府組織団体(NGO)です。
人々を緊急時から守り、災害時に備えての対策を地域に広める活動をしています。

American Red Cross Bay Area

85 Second Street, 1st Floor, San Francisco, CA 94105
TEL:
1-888-443-5722