コラム

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2015年 4月 29日更新

第38回 : アメリカ人と日本人 : 結婚生活意識の違い

皆様こんにちは。新緑の季節、いかがお過ごしですか?弊社のお客さまのなかには、ジューンブライドに向けて準備で大忙しのカップルもいらっしゃるようです。日本人の皆さんは学校でも習っているのでご存知かと思いますが、日本は鎖国をしていたため、国際結婚をした初めての方というのが、1872年の長州藩からイギリスに留学生した日本人男性と、イギリス人女性だそうです。これは日本政府公認の国際結婚の第一号であるとされているそうですよ。そのほか、作家の小泉八雲さん(ラフカディオ・ハーン)などがいらっしゃるようですね。国際結婚は、文化習慣の違う2人が一緒に暮らしていくのですから、このコラムの第1回からお話ししているように、大変なことであるのは間違いありません。もちろん、2人で暮らしていて、全く大変さを感じないというカップルもいますし、違いが徐々に出初めて、乗り越えることができなくなり、残念ながらお別れの道を選ぶカップルもあります。今回はよく弊社でも伺う、アメリカ人男性と日本人女性のカップルの結婚生活の意識の違いについてお話ししたいと思います。

日本人女性の考える「妻」のあり方

私たちマッチメーカーは、心理学者でもありませんし、カウンセラーなどでもありませんので「こうである!」と言うのは大変おこがましいのですが、今回はあくまでも私たちがインタビューした日本人女性や在米の日本人女性で国際結婚をしている方、または日本在住の国際結婚・国内結婚をしている女性一般からの認識ということでお話をさせていただきます。

日本の雑誌などでも、子供の頃から刷り込みが行われ、親や親戚も大抵、日本人女性にこんなことを言うのではないかと思います。

  • 「男の心は胃袋でつかめ」
  • 「良き妻、良き母親であれ」
  • 「自分のことより、子供や夫に尽くせ」

非常に端的に書きましたが、まとめるとこんな感じのことを言われませんでしたか?テレビでも雑誌でもインターネットでも、大抵特集は『彼が好きな服』『彼が喜ぶ料理』『彼が喜ぶこんな仕草』などなど。なんでも彼中心に回ります。

子供ができたら、子供中心になるのはしようがありませんし、子供はとても可愛いでしょう。誰にとっても大事な大事な宝物です。しかし日本人女性はずっと、子供にも夫にも、良い母親であるようにしつけられている傾向があります。夫にもいつの間にか、母親の役をしているようになってくるとは思いませんか(そして夫もそれをいつの間にか望んでいる傾向があったり)。

たとえば妻は、パートで働いていてもお弁当を作り洗濯をし、子供の学校や習い事や近所のお付き合いや買い物など、ほとんどのことをこなします。夫はといえば、休みの日に子供をかまったり、もちろんお買い物も時々は手伝ってくれるでしょうけれども、ほとんどの方々が、毎日積極的に関わってはいないと思います。何をしているかというと、仕事。仕事に集中はしているはずですね。

しかしパートでも仕事は仕事、妻はかなり仕事が多く疲れてしまいます。専業主婦の方も、夫の母親と秘書役をこなしているわけですから、大変疲れてしまうので、自分のことがおろそかになります。これは自然とそうなってきますよね。自分が何をしたかったか、なども二の次にし、子供と夫に尽くします。これが平均的な日本人妻のあり方だと思うのです。

その結果、夫婦ふたりの親密度が減ってはいませんか。もちろん、家族としての絆は深まっているかもしれません。子供をかすがいとして、お互い頼りあっている状況などになっているかもしれませんが。

このような日本人妻の考え方は、大変根深く私たちの心の中に刷り込まれているため、私たち女性は、よっぽど時間とお金に余裕がない限り、自分のことを第一に考えたり、また夫にとって魅力的な女性になろうと(内面も、外面も)はしないのではないでしょうか。むしろそれを悪いと考える傾向があるように思います。

アメリカ人女性の結婚に対する意識

では、アメリカ人女性はどうでしょうか。料理は上手になれと言われるか?答えはノーです。子供は大事だけど、自分については?とりあえず夫と子供のことを?大草原の小さな家のお母さんはまだしも(あれはその時代ですから…)、現代の女性の話です。アメリカ人女性は大抵、子供の頃からロマンスを大事にするように、それはまたそれで刷り込みが行われています。テレビや映画、雑誌、自分の親なども、子供をベビーシッターに預けてディナーに出かけたり、夫婦の寝室は子供部屋とは離れていたり(どんなに子供が小さくても)。

アメリカ人男性とおつきあいしたことがある方はお分かりと思いますが、本当に本当に料理はどうでもいいんですよね。もちろん上手かったら嬉しいけど、いつもやってもらっていると申し訳がない、自分は何をしたらいいんだという気になるようですし、友人が遊びに来た時に奥さんがキッチンにずっといたりするとやめてくれ、と本気で言われるほどです(メイドじゃないんだからやめて、俺がそうさせてるみたいと、大体言います)。素晴らしいお弁当を作らなくても、外でサンドイッチ食べればいいわけですし大抵の方は気にしません。胃袋ではつかめない。では一体何で?それは、その女性の魅力で、ということになります。

家族の一員であることはもちろん、人間として魅力的であるか、女性として魅力的であるか、男性自身も努力をしないと、女性の方が離れて行ってしまいますから(大抵、お互いが経済的にも自立している同士なので、別れたら生活できなくなるから別れられない、ということがないため、お互いが誠実でなくなったら、そして魅力がなくなって他の人に心が移ったら、すぐ離婚になります)、男性も努力をするわけです。ですから、女性にもそれを求めます。

アメリカ人女性は、体型維持のためにダンスのクラスに通ったり、2人の趣味を持とうとしたり、とても積極的にお互いのリレーションシップを錆びさせないよう気を使います。そうするようにしつけられているから、刷り込みが行われているからです。

日本人女性とアメリカ人男性カップルにおける意識の違い

結婚する前、そして結婚して子供ができるまでは、日本人女性も上記のアメリカ人女性のように仕事もフルタイムで持っていたりしますし、子供に集中することがないため、夫のことを考える時間も多く、自分を魅力的に見せようとします。ところが子供ができたら、上の刷り込みがむくむくと出てきてしまい、自分も子供の頃添い寝をしてもらったので、夫は1人、子供と自分は一緒に寝る、などの生活が続いたりします。これがアメリカ人男性には耐えられないという話はもう本当によく、よく聞きます。添い寝は悪いことではないのですが、上記の違いから言えば、どんどん母親化がはじまっているわけで、母親とデートする魅力を感じるかどうか?どう思いますか?

子供を1人で寝かせておいて、自分が夫婦の寝室に引き上げてしまうのを、悪いことだと考える日本人女性もいるでしょうし、添い寝のどこが悪いの?と考える日本人男性もいるでしょう(しかしそれが続き、お互いがまるでルームメイトのようにある意味疎遠になったら、母親ではない魅力的な女性に目が行くようになりますよね。これは自然にそうなってしまうでしょう)。もちろんそればかりではない場合もありますので、一概には言えませんが、一般的によく聞く離婚の原因は、夫婦間のその親密度の意識の違いがこじれて…ということが多く、お互いをいつまでも新鮮に、夫婦仲良くやっていくためには、常に努力が必要で、結婚そのものは決してゴールではないということを、私たちは常に皆様のお話を伺っていて思うのです。

いかがでしたでしょうか。今回は、結婚生活意識の違いについて書きました。ご意見などございましたら、いつでも弊社までお寄せくださいね。皆様が幸せな結婚生活を送られますようにお祈りしています。では、また!

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Miyoko Ohashiglow biz inc

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