- Back Issues
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- Vol.26 : モンテッソーリ教師への道 ~現役教師インタビュー Vol.6~
- Vol.27 : もっと知りたい!モンテッソーリ教育 「モンテッソーリ育成教師育成集中トレーニングコース」レポート
- Vol.28 : もっと知りたい!モンテッソーリ教育 日本文化教育 ~扉の向こうは日本。アメリカで自分のルーツを学ぶ~
- Vol.29 : 日英バイリンガルを育てる「イマージョン・プログラム」
- Vol.30 : 「子育て中の親御さん必読!」モンテッソーリQ&A 教えて!炭川先生 Vol.1 「“魔の2歳児”が納得する効果的な叱り方とは?」
- Vol.31 : MIA@HOME ~2歳から小3を対象としたオンライン授業開始!~
- Vol.32 : 祝・開村 ママのためのイベントネットワーク「MIA Village」① “一緒にハッピーなお母さんになりましょう!”
- Vol.33 : ママのためのイベントネットワーク「MIA Village」② “ママが輝くプロジェクトが続々スタート!”
- Vol.34 : MIA Village対談 オコーマ・素子さん(看護師・助産師・国際認定ラクテーションコンサルタント)
- Vol.35 : もっと知りたい!モンテッソーリ国際学園 キンダーガーテン「5~6歳クラス」Q&A
- Vol.36 : もっと知りたい!モンテッソーリ国際学園 小学部Q&A
- Vol.37 : MIA Village対談:Miwako Cichonさん(ボランティア団体Nova Vita Foundation代表)
- Vol.38 : 新しい年度を前に ~ダイナミックでクリエイティブな時代を生きる子どもたちによりふさわしいプログラムを~
- Vol.39 : しつけで悩んでいる方必読!子どもの自律を促す「ポジティブ・ディシプリン」のススメ
- Vol.40 : 「子育て中の親御さん必読!」モンテッソーリQ&A 教えて!炭川先生 Vol.2「2歳の子どもの大泣きが止まらない!」
- Vol.41 : 「幼児教育者必読!」 モンテッソーリQ&A 教えて!炭川先生 Vol.1「子どもが集団で話を聞けるようになるには」
- Vol.42 : 「子育て中の親御さん必読!」モンテッソーリQ&A 教えて!炭川先生 Vol.3「幼稚園児の成長を促す!長い休みのベストな過ごし方は?」
- Vol.43 : 「子育て中の親御さん必読!」モンテッソーリQ&A 教えて!炭川先生 Vol.4「幼稚園で床掃除?『日常生活の練習』ってなぜ必要なの?」~前編~
窪嶋恵さん(くぼしま めぐみ)
- Q
- モンテッソーリ国際学園の「5~6歳クラス(キンダーガーテン)」の特徴を教えてください。
- A
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当学園「5~6歳クラス(キンダーガーテン)」の重要な軸となっているのは「学び」と「心」の成長です。アカデミックにおいて「5~6歳クラス)」の子どもたちは、「2~3歳クラス」で芽生えた学びの小さな葉っぱが大きく葉を広げ花を咲かせるようになります。つまり吸収するだけではなくきちんと理解していくステージに移行するのです。モンテッソーリ教育では独自の教具を使用しているのですが、同じ教具でも年齢に応じた使い方で学びを深めていきます。
例) 教具「魚のパズル」
3歳: パズルに挑戦する。
4歳: 色を塗る。部位の形や名称を知る。
5歳: 魚の部位や形、名称を覚え、生体や部位の機能などを知る。このように、「5~6歳クラス」では、文字や数の概念だけでなく、物事を理解しさらに探求していく間口を広げ、小学校で学ぶ準備に取り掛かります。また、それまでの個人から集団で学んでいくスタンスに変わり、グループでリサーチを行ったり、文化的な活動にも力を注いでいきます。
また、幼児教育において心の成長はとても重要です。5~6歳になると社会性が発達し、ときには友達と争いが起こることもあります。教師は子どもたちとのコミュニケーションを取りながら、子どもが自分の気持ちを安心して吐露できる環境を整えるようにしています。精神の安定があってこそ学びに集中することができるので、ご両親とも密に連絡を取りお話をするように努めています。
重要な幼児期に、それぞれの才能や長所を見つけ、磨き、伸ばす。そして社会でそれを生かして活躍できるように、10~20年後を見据えながら、子ども一人一人に向き合っています。
- Q
- キンダーガーテンから入園してもモンテッソーリ教育についていけるのでしょうか?
- A
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当園では「2歳クラス」「3~5歳クラス」「5~6歳クラス(キンダーガーテン)」「小学部」のクラスがありますが、モンテッソーリ教育は何歳からでもスタートすることが可能です。もし現地のキンダーガーテンから転校してきた場合でも、子ども一人一人に合った指導を行うので心配ありません。新しい環境において知らないことがあっても、子どもたちが安心して活動、学習できるようにどうやって個々のレベルに合った方法で理解し学べるかを教師が見極めサポートします。
- Q
- キンダーガーテンの時間割りを教えてください。
- A
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登園すると子どもたちは、まず約3時間にわたる「お仕事の時間(学びの時間)」に取り掛かります。通常の幼稚園ではクラス全体で動くことが多いですが、当園では3時間という枠の中で、子どもたちがそれぞれ学びたいことを教師と相談しながらその日の計画やゴールを立てます。おやつの時間も自分で決めて、自分のペースで進めることができるため、集中力が寸断されず、ピーク時に学びは格段に深まります。自由度が高いように見えますが、教師がきちんと管理し個々のレベルに合わせて指導しています。
グループレッスンには日本語と英語があり、日本人教師とネイティブの教師が担当しています。特筆すべきは、毎日体育があること。校舎に隣接する校庭で専任教師による体育の時間(40~45分)を設けています。また、運動会やミュージカルパフォーマンスなど、アカデミック以外の活動も多彩です。
- Q
- 日本語が話せないけれど入園できますか?
- A
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アメリカ生まれの子どもたちの中には、日本語が全くできずに入園してくる場合もあります。当園には、日本人とネイティブスピーカーの教師がいるので、両言語で子どもの言語力に合わせて対応します。最終的な目標は日本語・英語共に理解して、自分の気持ちを表現できるようにすること。子どもが安心した環境で学びを探求できるように指導していきます。また、親御さんともご家庭での言語環境について話し合いご協力いただいています。
バイリンガル教育では、習慣化した学習、継続が何よりも大切です。また小さな成功体験を積み重ねていくことが重要なので、日々の生活の中で子どもたちが好奇心を持ち、間違いを恐れずに学べるようにサポートしています。
- Q
- 小学部を修了した後に現地の公立校に行く予定ですが問題はありませんか?
- A
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現在、当園には「小学部コース」があり、小学1~3年生が対象となっているため、4年生からは公立または私立の学校に編入する必要があります。しかし「小学部コース」ではコモンコア(全米共通学習達成基準)も取り入れた学習を進めているので、ご家庭の都合で州外に引っ越したり、小学3年生になる前に転校しても、転校先の学校でも学習面での移行がスムーズにいくようなカリキュラムを組んでいます。
また、日本に本帰国して小学校に編入する場合は、日本語のアフタースクール(年中~小6対象。週1回。国語・算数メイン)で個々の生徒のレベルに合わせて指導しています。
小学部のプログラムについては、次回のコラムで詳しくお伝えします。
- Q
- コロナ禍の学校見学について教えてください。
- A
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現在、新規生徒の保護者を対象とした学校見学は「Zoom」で開催しています。Zoomツアーの中では、教師がカメラを持って校舎を回り、教具を手に取って詳細を説明したり、子どもたちにインタビューをしたりなど、ご希望やリクエストも取り入れながら行います。実際に来園をご希望の場合は、子どもたちのいない時間に見学の時間を設けているので、詳細はお問い合わせください。