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Actualizada en 2023/ 9/ 25

25 vez : マインドセットが全て ~人生を変えたいアナタへ~(3)「マインドセットを変える方法10 後編」

マインドとは、意識や気持ちです。人はマインドセット、つまり考え方や心の持ちようで、思考や感情、行動が変わってきます。今回は前回のコラム「第24回マインドセットが全て ~人生を変えたいアナタへ~(2)【マインドセットを変える方法10 前編】」に続き、マインドセットを変える方法についてご説明します。

マインドセットを変えるには
6) 新しい経験を積むことが重要

脳を変えるためには、新しい体験を重ねることが効果的です。つまり、ネガティブな神経回路をポジティブに変えるためには、ポジティブな体験にトライし、それを繰り返し経験することが必要です。

例)以前は決まったルーティンしかなかったが、思い切って新しい趣味やアクティビティーに挑戦し始めたら、新たな友人との出会いや楽しい経験が増え、日々ポジティブな感情を味わうことが多くなった。

7) 小さな変化から始める

大きな変化を求めるのは難しいですが、日常の小さなことを変えてみることから始めましょう。新たな体験が現実になることで、徐々にマインドセットが変わっていきます。ご飯を食べる時に箸を持つ手を変えてみる、といった小さなことでよいのです。「新しい発見がある」というポジティブなマインドセットが生まれます。

例)健康を意識して、毎日の運動を始めた。最初は小さな一歩だったが、徐々に継続することで体調が良くなり、ポジティブなスパイラルが生まれた。

8)継続的なアクション

新しいマインドセットに基づいて行動を起こし、それを継続することが重要です。人が物事を習慣化するために21日間が必要だと言われます。同じ体験を21回繰り返すことで脳が変化し、新しいマインドセットが形成されます。

例)新しいスキルを身に付けるために、21日間と決めて、毎日少しずつ取り組むことで、最初は難しかったことが徐々に身に付き、自信がついた。

9) 成果に注目する

成果や達成感にフォーカスすることで、自信や自己評価が高まります。小さくても成功体験を積み重ねると、ポジティブなマインドセットが強化されます。

例)過去の成功体験を振り返り、それが自分の成長や努力の結果だと認識するようにした。そうすることで自己評価が向上し、新しい挑戦にも積極的に取り組むようになった。

10) 自分の存在意義を見つける

仕事や行動に対する意味を見つけることで、やる気や意欲が高まります。自分が貢献したことや役割に焦点を当てることで、ポジティブなマインドセットへと変わるチャンスが生まれます。

例)仕事をただこなすだけでなく、自分の仕事が他人の役に立っていることにフォーカスし始めた。おかげでモチベーションが高まり、日々の仕事がやりがいを感じるものとなった。

マインドセットを変えることは決して簡単ではありませんが、継続的な努力とポジティブな意識を持つことで、新たな可能性を開拓し、より充実した人生を築くことができると思います。

まとめ - マインドセットを変える方法10

潜在意識下にあるマインドセットを変えるためには、以下のような項目を順番に行うことが大切です。焦らずに、ネガティブなマインドセットに慣れた脳を、少しずつポジティブな方向に変えてみてください。

  1. 過去のマインドセットの見直しをする。
  2. イメージを活用する。
  3. ポジティブな意味付けをする。
  4. フォーカスを変える。
  5. 「What if(もしも)」の考え方をしてみる。
  6. 新しい経験を積む。
  7. 小さな変化から始める。
  8. 継続的なアクションを行う。
  9. 成果に注目する。
  10. 自分の存在意義を見つける。

最後に、世界で活躍する日本人アスリートを見ていて思うことがあります。近年、エンゼルスの大谷翔平選手やオリンピックのスノーボード選手のように、苦しんで勝利をつかむというより、「スポーツは楽しい!」とポジティブなマインドセットを持っている人が増えているようです。そしてその成果は万人が知るところです。彼らの行動やその動機となっている考え方などを参考にしてみるとよいかもしれませんね。

次回は、「マインドセットと生きる意味について」というテーマでお話したいと思います。

ネガティブな感情で苦しい時は、一人で悩まずに、心理カウンセリングやセラピーを受けてもよいと思います。

Actualizada en 2023/ 9/ 25

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Columnist's Profile

インターナショナル ライフサイクル ファミリーセラピーInternational Lifecycle Family Therapy Inc.

CA州心理士免許(LMFT)と博士号を持つ経験豊かな2人のセラピストによる心理カウンセリングオフィス。多くの方々のより良い心の健康を目指し、個人、カップル、家族の心理セラピー/カウンセリングを日本語および英語で提供している。仁科盛次郎(心理療法士、LMFT#50945)および菱谷有希子(心理療法士、LMFT#53262)はCA州公認のマリッジファミリーセラピストで、専門は家族・カップル間のコミュニケーション、異文化や多文化における問題、思春期における心理やアイデンティティ問題、薬物依存治療など。多種多様な家族療法を取り入れたアプローチや、物の見方を変え解決方法の発見へと導くアプローチ、催眠療法などの潜在意識セラピーを提供。また、両者ともに移民難民、性犯罪にかかわる青少年更生、薬物リハビリテーション施設での経験を持つ。大学院講師としての活動及び後輩育成にも精力的に取り組んでいる。Youtube「カリフォルニアから心の癒しチャンネル」にて心にまつわるビデオ公開中。

International Lifecycle Family Therapy Inc.

1101 South Winchester Blvd. Suite P-296 San Jose, CA 95128

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