コラムを読んでいただいている皆様、こんにちは。
日本は梅雨のシーズンに突入!の割に、雨があまり降らない天気が続いておりますが、ベイエリアの皆様はいかがお過ごしですか? サンフランシスコ(特に市内)在住の皆様は、一年のうち暑い日がおよそ1週間か2週間ぐらいしかないので、常に「肌寒い」感じですよね。 私も最初に東海岸からベイエリアに来た時はとても驚きました。 知人のなかには肌の調子があまり良くなくなった(ずっと寒いので)、と言う人もいましたね…。 最近ベイエリアへ引っ越して来た皆様、どうぞご自愛くださいね。
さて。今回はアメリカ人男性から見た 「日本人女性のこんなところが苦手」 というテーマでお送りしたいと思います。
その前に、ひとつお話をさせて下さいね。
弊社でカップルになり、めでたくご成婚されるというのが通常の流れですが(全員ではないですが。例えばご高齢の方々で、もう結婚という形にはこだわらない方々もいらっしゃいました)、実はカップルになったその日から、新たにお二人の歴史が始まります。 カップルになるというのは、弊社会員様にとって、最後のゴールではない訳で、むしろそこからまたお互いを知る為のおつきあいの日々が始まる訳です。
そんなおつきあいが始まった皆様から、ご相談を戴くことが私たちには多々あります。 その内容はお相手のプロフィールなどではなく、おつきあいそのものについてのご相談です。
これがとても不思議なことに、男性会員様は私たちには殆ど相談して来られないのに対して、女性会員様は比較的ご相談を寄せられる事が多いのです。 私たちも女性ですので、毎回お話を自分のことのように聞いており、一緒に考え込んだり、怒ったり、また客観的にみて違うかな?と思った時には、僭越ながらわかる範囲でアドバイスさせていただいたり…ということを日常的に行っております。 ただし私たちはカウンセラーではないので、心理的なカウンセリングを行うことは、残念ながらいたしかねます。
ここがアメリカと日本における婚活の異なる点だと思うのですが、日本では資格を持ったカウンセラーやセラピストに助けを求めることに抵抗がある方がとても多いのです。 しかし、もしもご自身の性格や昔からの悩み、特に身体や心の状態について深い悩みがある方には、プロフェッショナルなカウンセリングをお受けいただくようお勧めしています。 その方が婚活準備の早道だったりすることもあるのです。どうかご心配に思われる方は、ご自身で判断せず、是非一度プロのカウンセリングを受けてみて下さいね。
さて、閑話休題。テーマに戻りたいと思います。
以下は、弊社の男性会員様だけではなく、私たちの周りのアメリカ人男性からよく聞く話です。
日本人女性の良い所は
- 「優しい」
- 「穏やか」
- 「様々な文化をよく知っており、グローバルな感覚を持っている人が多い」
- 「真面目」
だそうです。
では、日本人女性の苦手な所はどういうところでしょう。
以下のような意見が多く聞かれました。
- 「好き嫌いをはっきり言わない」
- 「何を考えているのかわからない」
- 「恋愛を第一にしすぎていて、自分は何をしたいのかがハッキリしない」
- 「愛情表現が少ない」
「好き嫌いをはっきり言わない」これは確かにそうかもしれませんね。
私たち日本人は、相手に合わせることを子供の頃から徹底的に教えられます。 自分の意見を主張するだけでは 「わがまま」 「自分勝手」 と言われたりするため、私たちは常々、相手の顔色や周りの雰囲気を 「読んで」 から、発言するように行動していることが多いようです。
それに反して、アメリカでは 「自分の意見」 が大事。 “Listen to your heart says” つまり心が何と言っているかに耳を澄ますのが正しいことで、周りの人々が何を言っても夢をあきらめるな、という風潮や教育が、子供の頃から染み込んでいます。 そんなアメリカ人と日本人では、コミュニケーションにおける摩擦が起こるのは当たり前と言えます。
例えば、以前こんなことがありました。
弊社の男性会員様は、比較的よく歩く方で、その日のデートも素敵なレストランで食事をして、その後夜風が気持ちがいいのでフェリービルディングの辺りから、ノースビーチまで散歩しましょう、とお相手の日本人女性を誘いました。
実はその女性は、日本からいらしていた方で(2週間程サンフランシスコに滞在されていました)デート当日は、8cmのハイヒールを履いていたため(ディナーですので、お洒落していらしたそうです)、本当はあまり散歩は長い時間したくはなかったのですが、せっかくのお誘いだし、と思って散歩に行くことを承諾したそうです。
サンフランシスコ在住の皆様はご存知かと思いますが、サンフランシスコはとても坂が多い町。 案の定、彼女はとても足が痛くなってしまいました。 ところが彼はそれに全く気がつかず、町の案内をしながら 「ここのお店はこのような歴史があってね」 などと上機嫌で歩いていたのだそう。
彼女も失礼になっては行けないと、最初はニコニコしながら話を聞いていたそうですが、次第にひどくなる足の痛みと 「なんで気がつかないのこの人」 という怒りとで、機嫌が悪くなりはじめ…。
しまいには我慢しかねて、「タクシー!!」 と、タクシーを止め、彼には 「もう帰ります!」 とだけ告げて、ホテルに帰ったそうです。 しかし残された彼は訳が分からず 「え!!??いったいどうしたの!?なぜ?」 と大混乱。 慌てて彼女から教えてもらったメールアドレスに 「大丈夫ですか?何かありましたか?」 とメッセージを送っても全く返事がなく、どうしていいかわからないので、とりあえず失敗したんだなあ、と思って落ち込んでいたそうです。
次の日、私たちのオフィスに女性からお電話がありました。 「どうして彼は気がつかなかったんでしょう?私は8cmのヒールを履いていたんですよ!そんなに長いこと、歩けるわけないじゃないですか!鈍感なのかしら?」 と彼女はとても怒っていました。
これは、典型的なコミュニケーションのずれが起こした問題と言えるでしょう。
つまり、彼から見たら 「彼女は 『散歩しましょうか?』 という問いかけに、『イエス』 と答えた。ということは、大丈夫と言うこと。辛かったら、言い出すであろうし」 と思っていたのですけれども、彼女の方では、「本当は足が痛くなるかもしれないから、あまり気が進まないけれど、でもせっかく誘ってもらっているし行ってみよう。もしも私が辛かったら、きっと気がついてくれるだろう」 と思っていたのです。
この 「きっと気がついてくれるだろう」 という感覚。 これはアメリカに来たら捨てなければいけないもののひとつです。 なぜなら、相手は言わなければ気がついてくれないからなのです。
在米の皆様もご経験ありませんか? レストランに入って、注文を聞きに来てくれるかな、と思っていたら、全然来なくて、でも大声を出すのもためらわれて、そのまま何十分もぽつーんと座っていたことが…。
そんな経験を通して、在米の皆様は今ではきっと、レストランで席に着いて誰も来なかったら大声で “Excuse me!!” と言っていらっしゃることと思います(笑)あるいは、目線を合わせようと、誰かの顔をジーッと見つめ続けますよね!
このカップルは残念ながら、その後もう二度とデートをすることはありませんでしたが、男性の方には、今度から高いヒールを履いている女性には 「足、大丈夫?」 と聞いてあげるようにアドバイスをし、女性側には 「足が痛くなるかもしれないから、長時間歩くのは辛いかも。休み休みならいいかもしれない」 あるいは 「スニーカーに履き替えてくるから、待ってて!」 と言ったらいかがでしょう、とお話しさせていただきました。
その後どうなったか…?
この男性は違う女性とカップルになられ、退会されました。 そして女性はその後、日本人男性とご結婚されたそうです。