審美歯科治療に興味のある方なら 「ベニア」 という言葉をきいた事がある方も少なくはないかも知れません。 ベニアというのは文字通り 「板」 という事でありこの場合、セラミックの板を歯の表面に接着する治療法の事です。 そのベニアの中でもこの数年に人気を集めているルミニアーズについて今回は話してみたいと思います。
ルミニアーズは上で書いた通りベニアの一種で基本的には同じ物です。 違いは通常のベニアに比べてルミニアーズは極薄であるというところ。 業者の方ではコンタクトレンズと同等の厚みである—と言う事ですが実際には厚みは0.2~0.3ミリ程でコンタクトレンズよりも薄い物です。 この薄さの為、通常のベニアに比べ次の様な利点が生まれます。
- 麻酔の必要性無し
- 2回の45分間アポイントメントで簡単。
- 優れた強度
実際の患者さんの治療例をお見せしたいと思います。
患者Aさんの場合
- 若い時にブラッシングがよく出来ていなかった為、歯のエナメル質が脱灰して黄色い象牙質がむき出しの状態になっている為、見た目も悪いし歯も冷たい水がしみる状態である。
- 上顎前歯に隙間が空いているのが気になる。
- 日本で治療した時の左上の金歯が気になっている。
Aさんはそれらの事以外では歯を白く奇麗にしたいものの白すぎて不自然になるのはさけたいという事を希望されていました。
そこでルミニアーズの治療をする事に。
歯の色は天然歯の歯の色でA-1という色を希望されましたが当医院の勧めでB−1という色にしました。 これはA-1よりも一段階白い色で少し黄色がかかっている為、天然歯の白さが強調されるとても奇麗な色です。
たった2回の治療で簡単に歯を奇麗に見せる事が出来、これにより冷たい物にしみていたコンディションが改善。 前歯の隙間や日本で治療して来た金歯も奇麗に隠す事が出来ました。 麻酔もする事なく患者さんには大変喜んで頂きました。
更にルミニアーズはセラミックの為、10年経ってもシミがつかず同じ白さをキープする事が可能です。
患者Bさんの場合
Bさんは永久歯が形成されている子供の頃に抗生物質を長期にわたって服用していた為抗生物質の色が歯に沈着し全体的にグレーがかった色をしていました。
左上の奥2番目の歯が形成されていた頃にこの抗生物質の接種を辞めたため、それ以降に形成された一番奥の歯は通常通りの白色をしている。 2番目の歯はまるで木の年輪の様に半分は白色、下半分はグレーがかった色に。
患者さんとの話し合いの結果せっかくやるのだからハリウッドのムービースターの様な真っ白な歯にすることに。 (下のブリーチングシェードガイド参照)