少し時間が空いてしまいましたが今回はインプラント治療の応用についてお話をします。インプラントは一歯欠損、つまり歯が一本ないところに一本のインプラントを埋入し歯を作ることはもとより複数歯欠損においてもその修復をする事が可能です。 基本的な考えとしては欠損している歯の数と同じ本数のインプラントを使用する事によって歯を入れるのが好ましいのですが3本歯のない箇所に2本のインプラントを使用して3本の歯をブリッジとして修復することも出来ます。
また義歯の固定をする為にインプラントを使用することもありそれにより以前とは比べられないほどいろんなものが食べられるようになります。 インプラントを利用して入れ歯をボタンで装着するのです。 (下写真参照)
この場合、インプラントで固定が出来るために上顎の義歯の口蓋部分をくりぬく事が可能となりそれにより自分の舌が上顎に直接つくようになる為に食べ物の味が以前のようにおいしく味わえるようになります。
上の症例は、入れ歯をインプラントで固定をするタイプですので取り扱いは通常の入れ歯と同じように食後に取り外して洗ってまた入れるという操作が必要になります。 それが面倒だと思われる方にはインプラントを利用してフルブリッジを入れる事も出来ます。 下の写真はインプラントを4本埋入してこていするブリッジの例です。 固定式ですので患者さんは通常通りに歯磨きをする事になります。
このようにインプラントは今までとても不便だった義歯や問題の多いブリッジに代わって自分の歯と全く変わらない状態にしてくれます。 歯が抜けたまま放っておくと歯並びが変わってきたり対合歯が伸びてきたりして健康な咬合を害します。 また抜けた場所の骨が痩せ細ってきます。 これは歯がないためにその場所にかかるはずの適度な負荷がないために起こることでインプラントはこれを防いでくれます。 歯でお困りの方はがまんせずに歯医者に相談することをお勧めします。