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カイロプラクティックは面白い!

2023年12月 11日更新

第135回 : 女性に多い「ドライアイ」。妊娠や閉経で症状が出ることも

ドライアイ(Dry Eye/Keratoconjunctivitis Sicca)は、比較的に起こりやすい病気です。さまざまな原因によって、涙が目の表面を十分に潤すことができなくなってしまいます。ほとんどの場合、両目に起こります。

症状
  • 目に刺すような痛み、焼けるような痛みがある。
  • かゆみがある。
  • ねばつく粘液が目の周りにできる。
  • 明かりに敏感になる。
  • 目が充血する。
  • 目の中に異物があるような感覚がある。
  • コンタクトレンズがつけられない。
  • 夜間の運転がしづらい。
  • 目の疲労、視界のぼやけがある。
原因
  • 涙のフィルムは3層で目の表面を守っています。
    • 1層目は油脂、2層目は水分、3層目は粘液で、どれもが欠けても問題が起き、充分な潤いを目に与えられなくなってしまう。
  • 涙の膜のプロテクションが壊れる原因には以下があります。
    • ホルモンバランスの変化
    • 涙腺の炎症
    • アレルギー反応など
  • 2層目の水分が低下することで、涙の量が減ります。その原因には以下があります。
    • 年齢
    • アレルギー性の眼病
    • リューマチ
  • ある種の薬物
  • 角膜の神経の感覚低下
  • 1層目の油脂を供給する涙腺の管が、ある種の皮膚病にかかるとブロックされてしまい、涙のフィルムの油脂低下を起こし、水分を早く蒸発させて目が乾いてしまいます。他にも、涙の蒸発を早める原因には以下があります。
    • 油脂を分泌する涙腺の機能低下
    • パーキンソン病、読書に夢中になってしまった時、コンピューターで作業をしている時に瞬きが減少し目が乾く。
    • 目のアレルギー
    • 乾燥して環境、煙たい環境
    • ビタミンA不足
危険要因
  • 50歳以上
  • 女性
    • 女性の方が多くかかる。これはホルモンの変化で閉経、妊娠などにより影響を受けるため。
  • ビタミンA不足
  • Omega3不足
併発症
  • 目の感染症
    • 涙の膜で目は守られているが、これがなくなると感染症の危険は高くなる。
  • 目の表面を傷付ける
    • 放置されたドライアイは、目の炎症を起こしたりこれにより角膜を傷つけたりする可能性が出てくる。
  • 読書など、通常であれば問題なくできる日常生活の活動に支障が出るようになってしまう。
対策
  • 目に直接風が当たるような状況を避ける。
  • 加湿器などで湿気を保つ。
  • 長時間のコンピューター作業をする時は、頻繫に休憩を取る。
  • 乾燥した空気が多い環境や飛行機の中などは、涙の蒸発を防ぐためたまに目を閉じる。
  • 目薬を使用する。

上記に述べた対策は、まず専門家に相談して適切なアドバイスに基づいて行ってください。

2023年12月 11日更新

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Columnist's Profile

Chiropractic Functional Neurologist
Hiro Sugawara D.C.Hiro Sugawara, D.C.

空手や棒術などの武道に打ち込む中、少林寺拳法の整体に興味を持ち、それがきっかけになりカイロプラクティックを知り渡米。1990年に Palmer - Westカイロプラクティック大学を卒業、学位を取得、92年 Sunnyvale に開業現在に至る。94年には、公認スポーツカイロプラクター資格を取得、95年より2000年母校 Palmer - West大学にて講師を務める。98年より Chiropractic Neurology の勉強を始め神経科カイロプラクティックの知識を深め、さらに、平衡感覚リハビリテーション講座、交通事故のスペシャリストとしての Auto Safety Trainer講座、機能神経科としての Developmental Disorder Specialty (発達障害児講座) 等数々の講座を終了。現在も Mountain View のシニアセンターやPHP (Parent Help Parent) にてセミナーを行いながら更なるカイロプラクティックの知識と技術向上に努めています。

Hiro Sugawara, D.C.

990 W Fremont Ave Ste M, Sunnyvale CA 94087

“Hiro Sugawara, D.C.”について詳しくはこちら。

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