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特別展では、主に大森・東京の海苔商を中心に彼らの歩みを振り返ります。展示を通して、大田区と海苔との結び付きを再発見し、海苔商が果たした役割を再認識していただけると幸いです。
大田区の伝統的な産物の一つに海苔があります。海苔づくりは江戸時代中期頃に大森から品川にかけての沿岸部で始められたといい、明治時代以降は生産量・品質・技術の高さを全国に認められて、「本場乾海苔」と称されました。しかし、東京港の改修などの問題から、大田区などの東京都臨海部の漁業組合は、昭和37(1962)年12月に東京湾内での海苔漁場を全面的に放棄し、歴史ある海苔づくりに幕を下ろしました。海苔の生産が終わって、60年が経過しますが、今なお海苔の伝統を受け継ぐ人々がいます。それが海苔の商いに関わる方々です。今回は海苔の商いに携わる人々を総じて「海苔商(のりしょう)」と呼ぶことにします。
海苔商の発祥地といわれる浅草。江戸・東京の流通の拠点となった日本橋。海苔の伝播などに貢献した信州諏訪。そして、多くの産地問屋が集まり、生産者から海苔を仕入れた大森。江戸・東京を中心とした海苔の商いはこれらの地域の人々によって支えられてきたといえるでしょう。
特別展では、主に大森・東京の海苔商を中心に彼らの歩みを振り返ります。展示を通して、大田区と海苔との結び付きを再発見し、海苔商が果たした役割を再認識していただけると幸いです。
なお、特別展会場内での写真撮影はご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。
会場 | 郷土博物館 第1展示室(2階) |
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住所 | 大田区 |
日程 | 2023年10月2日~2023年12月2日 |
時間 | 9時00分~17時00分 |
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