最新コラム
バックナンバー
- 第1回 :
- スタイリストのアメリカンドリーム
- 第2回 :
- コスメトロジーライセンスの取得
- 第3回 :
- ビザは取れる!弁護士選びとスポンサー会社
- 第4回 :
- セレブスタイリストインタビュー1 ~YUKIさん~
- 第5回 :
- セレブスタイリストインタビュー2 ~NEILさん~
- 第6回 :
- セレブスタイリストインタビュー3 ~NIKKI LEEさん~
- 第7回 :
- 夢を実現するロードマップ
- 第8回 :
- ロサンゼルスで美容を学びたい!~ビザ&学校情報~
- 第9回 :
- 生徒さんの例①ハリウッド最高級サロンで就職実現!
- 第10回 :
- アメリカで美容サロンを経営する
- 第11回 :
- 生徒さんの例②ビバリーヒルズの高級サロンで就職・ビザ支援
- 第12回 :
- 日本人美容師がアメリカで活躍するために
- 第13回 :
- 日本人美容師がアメリカで活躍するために② 雇用形態と待遇
- 第14回 :
- アメリカで働きたい人を応援!「資格US Executiveメンバーシップ」とは
- 第15回 :
- セレブスタイリストインタビュー4 ~Leay Serizawaさん~
世界の中心でトップスタイリストになる(美容師、ネイリスト必見!)
個のタレント性を評価するハリウッドではスタイリストへの報酬も極めて高い。ビザ・グリーンカードやコスメトロジーライセンスの取得して、アメリカでその才能を開花しトップスタイリストになろう!
第6回 : セレブスタイリストインタビュー3 ~NIKKI LEEさん~
今回は、ロサンゼルスで今最も流行っている高級サロン「NINE ZERO ONE SALON(901サロン:ナイン・ゼロ・ワン・サロン)」のオーナーNIKKIさんにインタビューしました。
NIKKI LEEさん / RIAWNA CAPRIさん
Pictures courtesy of 901 Salon
- YUKA:
- スタイリストになったきっかけはなんですか?
- NIKKI:
-
実は高校を卒業した時、歯科衛生士になりたいと思って見学に行ったのです。でも私にとって魅力的な仕事ではないと思いやめました。私は幼い頃から、髪の毛のスタイリングが好きだったのです。またプロムや学校のイベントのために、お友達の髪の毛をセットしていまし た。さらに当時、親友が美容を勉強していたこともあり、もしかしたら私はスタイリストに向いているのかもしれないと思い、美容学校に入学しました。
- YUKA:
- どちらの美容学校に行かれたのですか?
- NIKKI:
-
私の出身地であるネバダ州リノ市のインターナショナル・スクール・オブ・スタイル(International School of Style)です。ロサンゼルスに引っ越した後は、サンタモニカにあるフレッド・シーガル・ビューティー(Fred Segal Beauty) でトレーニングを受けました。そこでビジネスパートナーのリアーナ・カプリ(Riawna Capri) に出会ったのです。さまざまな美容室で働きながらセレブのお客様と出会い、NINE ZERO ONE SALONを開けることができました。
- YUKA:
- 何から始めましたか?
- NIKKI:
-
セレブのエクステをする機会が多かったので、それで有名になりました。セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)、ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)、 リア・ミシェル(Lea Michele)、エマ・ロバーツ(Emma Roberts)など映画の役作りのためのエクステのお客様がとても多いです。
- YUKA:
- どのようにセレブのエクステをスタートしたのですか?
- NIKKI:
-
フレッド・シーガル・ビューティーでアシスタントをしていた時、この業界で活躍するのは厳しいと気づき、どのように目立つかを考え始めました。当時、ロサンゼルスでエクステを上手にできる人は一人しかいなかったので、グレイト・レングスズ・エクステンションズ(Great Lengths Extensions)に行ってクラスを取りました。そこでとてもエクステを気に入り、上手くナチュラルに仕上げられるように練習をしました。
- YUKA:
- エクステはお客様によってカスタマイズするのですか?
- NIKKI:
-
通常は6~8時間かかるところを、リアーナと私は2人で手掛け、2時間で終わらせています。お客様は長い時間サロンにいるのを嫌がるので、早めに終わらせることが大切ですね。私たちの特徴は、カット、カラー、エクステを全部できることです。エクステを入れる際は、地毛と色がマッチしていることが一番大切です。カラーをしない人がエクステを手掛けるとシームレス(地毛との差がないこと)にブレンドできないこともあります。お客様が金髪に染めたいとおっしゃったら、どんな感じの金髪かをよく相談して、その色に合うエクステを探したり染めたりします。
- YUKA:
- NINE ZERO ONE SALONをどうやって立ち上げたのですか?
- NIKKI:
-
NINE ZERO ONE SALONは、本店の住所番号だったので店名はそこから決めました。私たちにとってこのサロンを始めるアイデアはシンプルでした。ロサンゼルスやニューヨークにある高級サロンは、サリー・ハーシュバーガー(Sally Hersheberger)やアンディ・レコムテ(Andy Lecompte)のようにオーナーの名前が付いたサロンが多いです。そういうサロンで働いてみたけれど、その場合残念ながら、功績を認められる人は、いつもオーナーになってしまうのです。私たちは、シンプルでスタイリストたちが楽しんで仕事をしたくなる環境を作りたかったのです。
- YUKA:
- 新しいスタイリストを雇用する際に何を重視していますか?
- NIKKI:
-
私は、誰にでも髪の毛のスタイリングを教えることは可能ですが、人の性格は変えられないといつも思っています。 お客様がすごく多いスタイリストや、才能のある人なのに、性格がすごく悪い人が面接に来ると、いくらスタイリングが上手でも雇いたくなくなりますね。なるべくスタイリスト間で問題が起こらないようにしたいです。性格の良い人だったら、私たちもどのように手伝えるか工夫して、サロン全体を良いチームにしていきたいです。この業界は、自分のテクニックはもちろんのこと、どの材料を使っていることさえ教えてくれない人が多いのです。同じ材料を使っても、違う人が使ったら全く同じ結果にはならないので、なぜ教えてくれないのかが不思議です。私とリアーナはそれを変えていきたくて、2011年にアカデミーを開きました。ブティックアカデミーなので、10人ずつ生徒がいて、サロンのスタイリストが教えているクラスがいろいろあります。私とリアーナは、ビューティー・コーチ・ツアーで、いろいろな場所に行ってクラスを教えていました。子供ができてからは遠ざかっていますが、今年10月に、パームスプリングス市でデモをします。BCTV (Beauty Coach Television) という番組から有名なスタイリストを呼んで、いろいろなことが学べる実習ビデオも作成する予定です。本当に楽しくて幸せです。
- YUKA:
- どうして教育への情熱があるのですか?
- NIKKI:
-
私とリアーナがフレッド・シーガル・ビューティーでトレーニングをしていた時、スタイリストたちが他の人を手伝ったりしなかったことがすごく不思議でした。私はマスター・カラーリストと呼ばれているけれど、たまには間違うこともあるし、他の人の意見を聞いて上達すると思います。みんながそうやって上達できたらいいなと思い、私たちのサロンではそんな環境を作っています。私自身、一人でロサンゼルス全ての人の髪の毛をスタイルできるわけではないので、他の人にテクニックを教えて、みんなでお客様を集めて働ければいいと思っています。その考え方が全てのサロンを成功させるとは思いませんけれども、それが私たちの哲学です。
- YUKA:
- オーナーとして困ったことはありますか?
- NIKKI:
-
もちろん、毎日問題は起こります。だからリアーナと私で、20人ほどのオーナーを集めて「オーナーズ・ランチ・イン(Owner’s Lunch In)」というクラスを教えています。いくらビジネスが成功していても、会社の中で困ることは多いです。一番苦労した時は、サロンのリース契約する前の日に、投資家が取り止めたいと言い出し、結局自分たちの貯金を切り崩したり、クレジットカードを使ったりして、なんとか家賃などを捻出しました。 困ったことや苦労はあるけれど、恐れずに頑張っていたら成功します。私一人ではできなかったと思います。リアーナがいて本当に助かっています。
- YUKA:
- どうやってセレブのお客様を増やしたのか教えてください。
- NIKKI:
-
私たちは、セレブであろうと一般人でもあろうと、みな同じだと思っています。セレブだから特別扱いはしないです。普通に接することで、セレブのお客様も話しやすくなり、それが信頼関係を構築することに繋がっていきます。
- YUKA:
- 同じ美容業界で成功したい人に一言アドバイスはありますか?
- NIKKI:
-
柔軟な考えと謙虚であることが一番ですね。もし一からやり直してアシスタントにならなくてはいけなくなっても、思い遣りを持って頑張っていたらまた評価されるようになります!
NINE ZERO ONEサロンは、今ロサンゼルスで注目を集める人気No1高級サロンです。ビバリーヒルズやハリウッドのセレブやスタイリストに、最も人気があるサロンを3つ聞いた時に必ず入るサロンがNINE ZERO ONEサロンなのです。NIKKIさんは教育熱心でもあるので、ぜひこの機会に日本人スタイリストにも学んで欲しいです。
- オンライン教育もあるので日本からでも入会可能!!
-
Lineアカウント:@jp-usaまたはemail: takashi@yukastylebh.com までお問い合わせください。
- NINE ZERO ONEサロンのオフィシャルサイト
- インスタグラム
2018年10月 15日更新
Columnist's Profile
- エージェント(AGENT)Yuka Takahashi(YUKA ENTERPRISES)
-
幼少期より美容に興味を示し、あらゆる美容品を購入し、自ら美容プロダクトの研究をはじめる。その後カラーアナリスト、スタイルコンサルタントなどの資格を取得。22歳で年商100億円の美容関連会社の役員になる。クライアントへの美容アドバイザーとしても活躍。その後、2013年にビバリーヒルズの高級美容総合サロン Yuki Sharoni Beauty & Lifestyle社を買収。現在、ウエストハリウッドのロバートソンでYuka Styleサロン、美容アカデミーを経営する傍ら美容経営者、スタイリスト、美容学生へのコンサルタント・アドバイザーとしても活動している。
日本人スタイリストの活躍を拡げるためカリフォルニア州のタレントエージェントライセンスを取得。スタイリストエージェントとしての生涯目標は日本人スタイリスト3人、ORIBE* レベルまでプロデュースすること。
* ORIBEはニューヨークのヘアスタイリスト。Luxury Brand PartnersとともにORIBEブランド確立。2017年12月に日本企業のKAOが買収。Yuka Styleもこれに関与している。https://www.oribe.com
YUKA ENTERPRISES
- TEL:
- 424-216-2444
- EMAIL:
- takashi@yukastylebh.com
バックナンバー
BACK ISSUES- 第1回 : スタイリストのアメリカンドリーム
- 第2回 : コスメトロジーライセンスの取得
- 第3回 : ビザは取れる!弁護士選びとスポンサー会社
- 第4回 : セレブスタイリストインタビュー1 ~YUKIさん~
- 第5回 : セレブスタイリストインタビュー2 ~NEILさん~
- 第6回 : セレブスタイリストインタビュー3 ~NIKKI LEEさん~
- 第7回 : 夢を実現するロードマップ
- 第8回 : ロサンゼルスで美容を学びたい!~ビザ&学校情報~
- 第9回 : 生徒さんの例①ハリウッド最高級サロンで就職実現!
- 第10回 : アメリカで美容サロンを経営する
- 第11回 : 生徒さんの例②ビバリーヒルズの高級サロンで就職・ビザ支援
- 第12回 : 日本人美容師がアメリカで活躍するために
- 第13回 : 日本人美容師がアメリカで活躍するために② 雇用形態と待遇
- 第14回 : アメリカで働きたい人を応援!「資格US Executiveメンバーシップ」とは
- 第15回 : セレブスタイリストインタビュー4 ~Leay Serizawaさん~