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【注意喚起】捜査機関等を名乗る者による詐欺事件の発生について

【ポイント】
●　警察官や政府機関の職員を名乗る者から身に覚えのない金銭の支払いを要求される手口の詐欺が全米各地において発生しています。
●　この度、当館管内の在留邦人の方から寄せられた詐欺被害の相談に基づき、実際に起きた事案と防止策をご紹介しますので、類似の被害を防ぐための参考としてください。

【事案概要】
○　5月中旬、当地在留邦人A氏の携帯電話に金融機関職員を名乗る者から電話があり、「あなたの口座が犯罪に利用されている。」と言われ、相手方が警察官や検察官を名乗る者に代わり、「あなたの口座が国際的詐欺グループの犯行に使われており、グループの一員としてあなた自身にも逮捕状が出ている。逮捕されたくなければ、直ちに指定する口座に保釈金を支払え。」と告げられたもの。
○　A氏は、当初不審に思ったものの、その後約三週間にわたり何度も被疑者グループから電話があり、電話機に表示される番号が実在する警察署と同一で、警察バッジと思われる写真を送られたりしたことなどから、次第に相手の言動を信じるようになり、最終的に犯人が指定するベトナムの口座に数万ドルをワイズで送金してしまった、というものです。
　この犯行の過程において、「知人や家族に相談したら、その者達も捜査妨害の可能性があるので拘束する。」との脅迫めいた言動があったり、A氏の行動を監視するため、数日間にわたってZOOM等をカメラオンの状態のまま繋ぎっぱなしにすることを要求したりと、心身ともにA氏を疲弊させ正常な判断ができなくなることを狙った、非常に巧妙で悪質な手口です。

【被害防止策】
　警察官が、電話で「逮捕されたくなければ罰金を支払え。」と金銭を要求することはありません。また、実在する警察署の電話番号を偽装した詐欺の手口もかねてから存在するものであり、過信は禁物です。
　本事案のように、身に覚えのない犯罪への関与を示唆されたり、逮捕の代わりに現金を要求されたりした場合は、まず詐欺の可能性を疑ってください。相手の要求どおり金銭を振り込むことなく、まずは落ち着いて、警察等に相談する等の対応が必要です。

在ナッシュビル総領事館
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