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  • [Registrante] : 埼玉県
  • [Idioma]日本語
  • [Área]宮城県 大和町
  • Fecha registrada : 2024/09/24
  • Fecha de Publicación : 2024/09/24
  •   ;: fecha de cambio2024/09/24
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農事メモ9月

<農事メモ9月>

 市民農園、家庭菜園向きに野菜栽培情報を毎月配信しています。
 日ごとに涼しくなり、秋冬野菜のタネまきの時期となりました。今月の農事メモはタネまき,苗を植えるときのポイントと、9月にタネまき、苗の植え付け適期を迎える作物を紹介します。

1、タネをまく前に
(1)畑の準備
 夏野菜を片付け、耕起し、石灰分や肥料を入れられる方も多いと思います。石灰分や有機物は植え付け直前に入れると根が傷むことがありますので、早めに準備をしましょう。

a)石灰分
 土壌の酸性度が強い場合、酸性土壌では育ちの良くない作物(ホウレンソウなど)を植える場合、アルカリ性の石灰分を入れて、酸性度の調整をします。
 ただ、石灰分は入れ過ぎるとアルカリ性が強くなり生育が悪くなりますし、土壌が固くなりやすいので注意が必要です。
もし、酸性度(ph、ペーハー)を測る機器があるならば、一度測ってみることを薦めます。ph7が中性でそれより数値が小さくなるほど酸性の度合いが強くなります。作物によって好みのphはありますが、ph6〜6.5を目安に調整します。
また、石灰分は化学肥料と同時に撒くとガスが発生します。石灰を撒いてすぐは化学反応の影響で作物がうまく育ちにくいので、撒いた後2週間ほどおいてから肥料分を施しましょう。

b)肥料
 タネをまく前に入れる肥料を元肥(がんぴ、もとごえ)、生育に合わせて生長の途中に与える肥料を追肥(ついひ、おいごえ)といいます。
元肥を入れるときには、肥料の固まりがあるとうまく育たないので、よく混ぜ込んで下さい。とくに有機物の牛糞、鶏糞を肥料として使われる場合、発酵中は熱をもつことがあるので土とよく混ぜ、しばらく置いてからタネをまきます。

c)畝立て・整地
 通路とタネをまく場所を区別するため、排水をよくするために周囲よりも高く土を盛って畝をつくります。畝の高さは土地の条件、植える作物によって調整します。土を盛ったところは種をまく場所なので、レーキやまっすぐな板などでならして中央が高いカマボコ型にします。でこぼこがあると雨が降った時に水分や養分が低い方へ流れたり、成長が不揃いになります。

(2)タネの確認
 同じ種類の野菜でも様々な品種があります。また、市販のタネの袋には「夏まき秋採り」「秋まき春採り」や、「早生(わせ)」「中晩生」あるいは「〇〇日型」などと書かれたものもあります。品種によってタネまき時期、収穫時期が異なりますのでよく確認をしておきましょう。保管していたタネは採取時期を確認し、年数が経っている場合は発芽率が低くなっているのでやや多めにタネをまきましょう。


2、タネまきのポイント
 土が乾燥している場合には、先に水を撒き、水が引いてから、十分土の中に水分がある状態でタネをまきます。タネまき後、水を撒くとタネが浮いたり、土が締まって固まりになることがあります。
タネまき方法として、「条まき」「点まき」を紹介します。

(1)条(すじ)まきの方法
 ホウレンソウ、コマツナ、コカブなどの小物の葉菜・根菜類は、おもにこの方法を用います。まき溝の底面が平らになるようていねいにならし、タネの厚薄がないようにまくのが上手に発芽させるコツです。
 ? 板切れなどでまき溝をつくります。
 ? 溝に沿って種をまきます。
 ? 溝の両側の土を寄せ、タネの上にかけます。かける土の量はタネの直径の3倍が目安。
 ? 上から軽く押さえておきます。


(2)点まきの方法
 点まきは、一定の間隔で小さなまき穴をつくり、1か所に3〜5粒くらいずつタネをまく方法です。タネがわりあい大きく、1株1株が大きく育つカブやダイコンなどに用います。生育に合わせて間引きし、最終的には1か所1株にします。  
 ?底が平らな缶やコップなどを使い深さ1?程度のくぼみを作ります。(このとき育てる野菜に合った間隔にします)
 ?1か所3〜5粒のタネをまきます。
 ?周囲の土を寄せ、覆土します。(かける土の量はタネの直径の3倍が目安)
 ?上から軽く押さえておきます。


3、タネまき適期をむかえる作物
 これからは気温がだんだん下がっていくのでタネまきが遅れると成長も遅れてきます。1週間ずれると成長にかなり差がでます。適期をのがさないようにタネをまきましょう。
・根菜類  ダイコン、カブ、ゴボウなど
・葉物類  コマツナ、シュンギク、ホウレンソウ、チンゲンサイなど
・来春収穫のもの  ニンニク、タマネギ(苗の植えつけは11月)


4、苗を植え付けるときのポイント
 ?植え付ける場所に苗を配置し、間隔を確かめます。
 ?植え付ける場所にの苗鉢と同じ大きさ穴を掘ります。
  (土が乾燥している場合は植え付け前に水を撒き、十分水が染み込んでから苗を植え付けます。)
 ?まとまった根を崩さないように苗鉢から取り出す。
 ?苗を穴に置き、苗の株元と地表面が同じ高さになるように深さを調整し、株の周囲を押さえて土と苗鉢の根を密着させます。

 
5、苗の植え付け適期をむかえる作物
a)ハクサイ(アブラナ科)
 水はけが良く、日当たりの良い場所を選びます。ハクサイは直根が伸びるのでこの直根を傷めないように植え付けます。おおよそ条間60? 株間40?とします。ハクサイは早く収穫できる早生種、収穫時期が遅い晩生種、結球タイプのほか半結球タイプやミニハクサイなどの品種があります。品種ごとに適度な株間が若干異なりますので確かめてから植えましょう。

b)レタス(キク科)
 日当たりと水はけの良い場所を選びます。結球レタス、外側の葉から順にかきとって食するサラダ菜、葉がチリメン状になっているリーフレタス、サニーレタスなどの種類があります。結球は株間30?リーフレタスは株間25?とります。害虫の心配が少なく、アオムシ、ヨトウムシやコナガを寄せ付けにくいのでアブラナ科のキャベツ、ブロッコリーなどと混植すると虫の害を防ぐ効果があるとされています。

c)ブロッコリー、カリフラワー(アブラナ科)
 日当たりと水はけの良い場所を選びます。水はけの良くないところは畝を高くします。条間50?、株間35〜40?とります。真ん中にできるつぼみの大きな固まりを収穫しますが、茎ブロッコリーは真ん中のつぼみを小さいうちに(ピンポン玉ぐらい)収穫し、収穫後にのびてくるつぼみを茎ごと食します。つぼみは次々出てくるので長期間、収穫を楽しめます。

d)キャベツ(アブラナ科)
 夏まき品種(収穫は11月〜2月)の植え付け適期です。水はけの良いところを選び、株間は40?とります。キャベツは品種が多く、生育期間によって早生・中生・晩生といった種類があります。また、翌年4月〜6月に収穫する品種もあります。苗を購入される場合は品種をよく確認しておきましょう。


6、秋冬野菜の病害虫対策
 秋冬野菜の主役は、葉を食べる葉菜類です。そのため、害虫が発生し、葉を食害されると、結球しなかったり、肝心の葉がなくなってしまったりと、ダイレクトに収穫に影響が出ます。また、秋冬野菜は生育できる期間が限られているため、まだ暑いうちから種まきや植え付けをしなければなりません。暑い時期は病害虫が発生しやすく、しかも株が小さなうちほど被害が大きくなりやすいので、夏野菜以上に注意が必要です。
*防虫ネットが効果的
 虫害を防ぐには、タネまきや植え付け直後に防虫ネットのトンネル掛けをし、成虫の飛来、産卵を防ぐのが一番です。害虫の種類にあった目合いのネットを使いましょう。野菜が育ち、ネットに触れるようになったら外します。

◇台風や大雨による被害が心配される時期です。支柱は倒れないよう別の支柱を差し込んで立っている支柱にくくりつけるなどして補強します。道具・資材類は強風しっかりと固定し、強風で飛ばされそうな物は早めに片づけておきましょう。


※今回の農事メモは、家の光協会発行『家庭菜園大百科』を参考にして紹介しています。


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