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■須坂市メールマガジン「虹のほほえメール」第1035号(2024年8月22日)
みなさん、こんにちは。
8月23日は「市民防災の日」です。昭和56年8月23日、台風15号により須坂市仁礼地区の宇原川で土石流が発生し、死者10名、家屋全壊42戸、床上浸水218戸、床下浸水583戸、被害総額91億円の甚大な災害が発生しました。(56災害)
宇原川土石流災害(昭和56年8月23日)
https://www.city.suzaka.nagano.jp/soshiki/1010/8/4/130.html
須坂市ではこの災害を風化させないために8月23日を市民防災の日と定め、この災害で亡くなられた方の御霊に対して正午に1分間の黙とうを行います。行政防災無線で市内のみなさんにも呼びかけますので、ご家庭や職場などでも黙とうをお願いします。
また、8月25日(日)には総合防災訓練を行います。今年度は初めて「3会場同時」に行います。ご自宅から近い会場にご参加ください。
それでは、今週の虹のほほえメール、ご覧ください。
■□■もくじ■□■
【1】須坂市からのお知らせ
【2】市長のコラム
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【1】須坂市からのお知らせ
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◆総合防災訓練にご参加ください
日時:8月25日(日) 午前7時〜9時
会場:北部体育館・東中学校・高甫小学校
豪雨災害を想定し、避難行動を重点に各会場を避難所と想定して訓練を行います。
3つの会場のうち、お住まいの場所の近くの会場へお越しください。
https://www.city.suzaka.nagano.jp/soshiki/1010/8/5482.html
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◆市内でセアカゴケグモが発見されました。
須坂駅周辺でセアカゴケグモが発見されました。(発見された個体はすでに駆除完了しています。)
攻撃性の低いクモですが毒を持っており、触ると咬まれることがあります。
見つけた場合は、殺虫剤などで駆除してください。
咬まれた場合は医療機関を受診してください。
https://www.city.suzaka.nagano.jp/kurashi_tetsuzuki/pet_dobutsu_kankyo/2/2444.html
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◆ビアガーデン
日時:8月24日(土)午後4時〜9時 雨天決行
会場:須坂蔵の町スクウェア
小学生にはソフトドリンク飲み放題プラン(500円)あり
スイカ割り、手持ち花火、スーパーファミコン大会など、子どもも楽しめます。
https://www.facebook.com/naoki.kita.Suzaka
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◆サタデー・ナイト・ズー
動物園の開園時間を夜9時まで延長します
開催日:8月24日(土)・31日(土)
券売:正面口のみ(午後8時30分までにご入園ください)
https://www.city.suzaka.nagano.jp/suzaka_zoo/
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◆信州岩波講座2024 聴講券発売中
講座1:8月24日(土)午後2時開講
基調講演:東京大学社会科学研究所教授 宇野重規さん
対談:ジャーナリスト国谷裕子さん/宇野重規さん
講座2:9月7日(土)午後2時開講
講演1:評論家 荻上チキさん「一人のワガママは、みんなの困りごとに通ず〜ソーシャルアクションの作り方」
講演2:NO YOUTH NO JAPAN代表 能條桃子さん「わたしたちの生きたい社会はわたしたちがつくる」
講座3:9月14日(土)午後2時開講
映画上映:「荒野に希望の灯をともす」(短縮版50分)
講演:「中村哲医師の遺産〜志を継ぐために〜」
講師:医師・ペシャワール会会長 村上優さん/ドキュメンタリー映画監督 谷津賢二さん
各講座聴講券:前売り1,000円 当日1,200円 学生以下は無料
手話通訳:2週間前までに事務局へお申し込みください。
https://iwanami.suzaka.jp/
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◆「信州須坂の町並み」原画展
前期展:8月25日まで
中期展:8月27日〜9月23日
後期展:9月25日〜10月27日
会場:笠鉾会館ドリームホール
入館料:200円
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日の火曜が休館)
https://www.city.suzaka.nagano.jp/kasaboko/
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【2】市長のコラム
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「漫述」謗者任汝謗 嗤者任汝嗤 天公本知我 不覓他人知(佐久間象山)
16歳で中国から帰国し、日本在住38年になる北陸在住の中国帰国者(注1)の女性からお話を聞く機会がありました。数時間にわたる彼女のお話から、多くのことを学びました。
彼女はさまざまな、いわゆる「苦労」をされましたが、「苦労と思っていない。全て勉強になった。自分は人に恵まれた」と前向きでした。
日本に帰国した16歳当時、日本語をほとんど話せなかったので、高校進学はあきらめ就職しようと考えましたが、中学校の担任の教師から進学を勧められ、高校に進学しました。高校では、体育などはクラスメイトと一緒に行い、そのほかの授業は、授業のない教師から一対一で教えてもらったそうです。
また、彼女のお父さんは、日本語はほとんどできなかったのですが、どの仕事も誠実にされ、愚痴などはこぼさなかったそうです。
彼女が勤める会社の社長が「彼女は社員の中で一番優秀です」と褒めると、「そうなるように頑張ります」と答えるほど機転もあり、謙虚です
彼女は中国語と日本語を話せますので、両方の言語と感性で、他人の行動や言葉を解釈しているそうです。その中で感じた日本人と外国人との大きな違いは、日本人はグループを作り他人を意識するが、外国人は自分を主体に行動する、とのことでした。
彼女の話を聞いた時、市長就任後間もない時期に、南信に住む詩吟の師範から教えていただいた佐久間象山の詩「漫述(注2)」を思い出しました。
『謗者任汝謗 嗤者任汝嗤 天公本知我 不覓他人知』
「けなす者はぞんぶんにけなすがよい。あざわらう者は思い切りあざわらうがよい。けなすもあざ笑うも君たちの勝手にさせておこう。天の神だけは、わたしの私心のないことを知っているはずであるから、他人に理解してもらおうなどとは思わないのである」という意味です。佐久間象山のような人でさえも、自分自身を鼓舞する詩を詠まずにはおれなかったのだと感じています。
詩吟の師範は、私に市長としての覚悟を教えてくださったと感謝しています。
彼女は、働きながら、困っている人を自分の経験を生かして支援したいとのことでした。
8月は平和と中国帰国者について考えるきっかけにもなりました。
(注1)中国帰国者
1972年の日中国交正常化以降、再開された肉親調査や帰国施策によって帰国した「中国残留邦人」(「中国残留孤児」や「中国残留婦人」)とその家族のことで、中国から呼び寄せた家族等も含めて言うようになっている。中国残留日本人は、帰国当初は一時帰国の扱いだったが、1980年代から、日本での定着・自立を促進するため、彼らに対し本格的に支援策が講じられるようになってきた。これらの支援事業の関係者の中では、「中国残留日本人」よりも「中国帰国者」という呼称を使うようになっている。ここで注意すべきことは、1972年以前、つまり、終戦後から始まった引揚事業で帰還できた日本人帰国者(引揚者)とは区別されることである。「中国帰国者」とは、その引揚事業で漏れてしまい、帰国する機会を失った中国残留日本人のうち、1972年以降にようやく帰国できた人々のことなのである。
「中国帰国者」って知っていますか? 第1回 「中国帰国者」ということば 興津正信(日本語教師)(一般財団法人霞山会)
https://www.kazankai.org/media/cl/a487
日本に永住帰国した中国・樺太(サハリン)残留邦人とその家族(帰国者)の現況
長年中国やサハリン(旧ソ連地域含む)での生活を経て日本へ帰国します。したがって、言葉や生活習慣上の違いから日本社会の中で大きなハンディを抱えます。一世はもとより、就労、就学世代の二三世にとっても職場や近隣、学校などで、さまざまな適応上の困難に直面します。また、最近では帰国者一世、二世世代の高齢化も進み、地域社会での孤立や老後の介護等が深刻な問題ともなっています。一方、戦後70年以上たった現在、「残留邦人」についての社会的認知度も下がり、日本社会側に帰国者を理解し、受け入れる土壌が失われていっている現状があります。帰国者にとってはこのような時代の流れが日本社会の中での生きづらさにも繋がる要因の一つともなっています。
中国帰国者支援交流センター
https://www.sien-center.or.jp/center/
(注2)漫述
思いつくままに述べるという意味
日本吟剣詩舞振興会 「漫述」(吟)山口華雋(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=WJbXZd_PmN0
須坂市は2023年に満蒙開拓平和記念館(下伊那郡阿智村)の自治体パートナーに加入し、歴史継承を支援しています。
(広報須坂市2024年8月号「市長のいきいき通信」に加筆修正)
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最後までお読みいただき
ありがとうございました☆
編集・発行:須坂市政策推進課
https://www.city.suzaka.nagano.jp
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